ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、反落

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は143.96円と前営業日NY終値(144.53円)と比べて57銭程度のドル安水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前週末23日にジャクソンホール会議で講演し、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始をほぼ明言。この日も円買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。4時前には一時143.92円と日通し安値を更新した。米2年債の入札後に同利回りが低下幅を拡大したことも相場の重し。
 なお、23時発表の8月米消費者信頼感指数は103.3と予想の100.7を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。

 ユーロドルは反発。終値は1.1184ドルと前営業日NY終値(1.1161ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ高水準だった。21時30分過ぎに一時1.1150ドルと前日の安値に面合わせしたものの、同水準がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあり、4時前には1.1191ドルと日通し高値を更新した。
 なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.51と昨年7月20日以来の低水準を記録した。

 ユーロ円は3日続落。終値は161.02円と前営業日NY終値(161.31円)と比べて29銭程度のユーロ安水準。欧州市場では一時162.18円と本日高値を付けたものの、買い一巡後は一転下落した。ドル円の下落につれた売りが出ると160.88円と本日安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:143.92円 - 145.18円
ユーロドル:1.1150ドル - 1.1191ドル
ユーロ円:160.88円 - 162.18円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。