ニューヨーク外国為替市場概況・28日 ユーロドル、反落

 28日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反落。終値は1.1120ドルと前営業日NY終値(1.1184ドル)と比べて0.0064ドル程度のユーロ安水準だった。米利下げ観測を背景にこのところユーロ高・ドル安が進んでいたため、利益確定を目的としたユーロ売り・ドル買いが出た。月末が近づく中、ドル買いのフローが観測されると21時30分過ぎに一時1.1105ドルと日通し安値を付けた。24時前には1.1138ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。
 米国の重要なインフレ指標である7月米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を30日に控えて、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いも出やすかった。

 ドル円は反発。終値は144.59円と前営業日NY終値(143.96円)と比べて63銭程度のドル高水準だった。本日NY市場引け後のエヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードが強まる中、ポジション調整目的のドル買いが入った。月末が接近する中、ドル買いのフローも観測されると22時30分過ぎに一時本日高値となる145.04円まで値を上げた。
 もっとも、前日の高値145.18円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落や日経平均先物の失速なども相場の重しとなった。
 なお、米半導体大手エヌビディアは第2四半期決算を発表。調整後の1株利益は0.68ドルと予想の0.64ドルを上回ったものの、時間外取引では一時7%超下げる場面があった。

 ユーロ円は4日続落。終値は160.78円と前営業日NY終値(161.02円)と比べて24銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時161.32円付近まで値を上げる場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値161.37円手前で失速。21時前に160.45円と日通し安値を付けた。22時30分過ぎには161.22円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。日米株価指数の下落が相場の重しとなった。

本日の参考レンジ
ドル円:143.69円 - 145.04円
ユーロドル:1.1105ドル - 1.1186ドル
ユーロ円:160.45円 - 161.37円

(中村)
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