欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル 下落

 29日の欧州外国為替市場でユーロドルは下落。20時時点では1.1097ドルと17時時点(1.1129ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。この後の日本時間21時に独8月消費者物価指数(CPI)速報値、明日にユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)の発表を控えるなか、独各州の8月CPIが軒並み前月から低下したことが材料視され、一時1.1072ドルまで下押した。ポンドドルは1.3169ドルまで連れ安となった。

 ユーロ円は弱含み。20時時点では160.33円と17時時点(161.05円)と比べて72銭程度のユーロ安水準だった。独各州のCPIの低下を背景としたユーロ売りで160.03円まで安値を更新した。160円割れを回避すると、株高も支えに160.40円台まで下値を切り上げた。

 ドル円は伸び悩む。20時時点では144.48円と17時時点(144.71円)と比べて23銭程度のドル安水準だった。ユーロドルのドル買いや日米欧株価指数の堅調な動きが下支えとなるも東京タイムにつけた144.86円を前に伸び悩んだ。その後は時間外の米10年債利回りの低下や対人民元でのドル売りが上値を圧迫し、144円半ばに上値を切り下げてこう着相場となっている。
 オフショア人民元(CNH)は対ドルで一時7.0847元と昨年6月以来のCNH高となった。米利下げ観測の高まりを背景としたドル安で、中国国内への資本流入期待もCNHの買い戻しを後押している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.22円 - 144.86円
ユーロドル:1.1072ドル - 1.1140ドル
ユーロ円:160.03円 - 161.27円

(金)
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