ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、上値重い

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上値が重い。24時時点では158.02円と22時時点(157.98円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した12月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比25.6万人増と予想の16.0万人増を大幅に上回ったほか、失業率が4.1%と予想の4.2%より強い結果だったことが分かると、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ休止の論拠を裏付ける内容」との受け止めから、米長期金利が急伸。全般ドル買いが活発化し、一時158.87円と昨年7月12日以来約半年ぶりの高値を付けた。
 ただ、米長期金利の上昇が一服するとドル円は失速。米国株安を背景にクロス円が下落した影響も受けて、23時30分過ぎには157.77円付近まで押し戻された。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.7860%前後と2023年11月以来の高水準を更新したあと4.73%台まで上昇幅を縮めた。

 ユーロドルは下落。24時時点では1.0247ドルと22時時点(1.0305ドル)と比べて0.0058ドル程度のユーロ安水準だった。良好な米雇用統計をきっかけに米長期金利が急伸すると全般ドル買いが先行。2日に付けた直近安値の1.0226ドルを下抜けて一時1.0215ドルと2022年11月以来の安値を付けた。

 ユーロ円は軟調。24時時点では161.97円と22時時点(162.81円)と比べて84銭程度のユーロ安水準。24時過ぎに一時161.86円と日通し安値を更新した。ダウ平均が一時600ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが強まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.63円 - 158.87円
ユーロドル:1.0215ドル - 1.0312ドル
ユーロ円:161.86円 - 163.19円


(中村)
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