ニューヨーク外国為替市場概況・3日 ドル円、5日ぶり反落

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5営業日ぶりに反落。終値は145.48円と前営業日NY終値(146.92円)と比べて1円44銭程度のドル安水準だった。連休明けの米株式市場ではダウ平均が一時780ドル超下落し、ナスダック総合が3.5%超急落した。米株安を受けてリスク・オフの円買いが強まると、一時145.16円と日通し安値を更新した。8月米ISM製造業景況指数が47.2と予想の47.5を下回ったことも相場の重し。
 植田日銀総裁が経済財政諮問会議に出席し、「物価の見通しが実現していくとすれば引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」との方針を改めて示したことで、円買いが入りやすい面もあったようだ。

 ユーロドルは反落。終値は1.1043ドルと前営業日NY終値(1.1072ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると、23時過ぎに一時1.1068ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.1073ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米国株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いも出ると、3時前に一時1.1026ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は160.65円と前営業日NY終値(162.66円)と比べて2円01銭程度のユーロ安水準。植田日銀総裁が提出した諮問会議への資料をきっかけに全般円買いが先行。米国株や日経平均先物の下落を受けてリスク回避の円買いが加速すると、23時過ぎに一時160.50円と本日安値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時190.33円、豪ドル円は97.62円、NZドル円は89.93円、カナダドル円は107.13円、南アフリカランド円は8.07円、トルコリラ円は4.26円まで値を下げた。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1350円安の3万7440円まで下落する場面があった。

本日の参考レンジ
ドル円:145.16円 - 147.21円
ユーロドル:1.1026ドル - 1.1073ドル
ユーロ円:160.50円 - 162.80円

(中村)
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