ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、荒い値動き

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は荒い値動き。24時時点では142.44円と22時時点(142.97円)と比べて53銭程度のドル安水準だった。21時30分過ぎに一時142.01円と8月5日以来の安値を付けたものの、同日の安値141.70円が重要なサポートとして働くと買い戻しが優勢に。23時前に143.89円付近まで持ち直した。一時は3.6517%前後と昨年6月以来の低水準を付けた米10年債利回りが3.75%台まで上昇したこともドル買い戻しを誘った。
 ただ、買い戻しの勢いは長続きしなかった。米10年債利回りが再び低下に転じたことが相場の重しになると、142.22円付近まで押し戻された。高く始まったダウ平均が下げに転じるなど、米株式相場が軟調に推移するとリスク・オフの円買いも入った。
 なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「インフレ抑制における進展と労働市場の冷え込みを踏まえて、政策金利の引き下げが適切になった」との考えを示したほか、8月米雇用統計の結果については「減速する経済や雇用市場と整合する」と述べた。

 ユーロドルは24時時点では1.1101ドルと22時時点(1.1121ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。21時30分過ぎに一時1.1155ドルと8月28日以来の高値を付けたものの、米長期金利が上昇に転じると一転売りが優勢に。23時前に一時1.1066ドルと日通し安値を更新した。ただ、米長期金利が再び低下に転じると下げ渋っている。

 ユーロ円は頭が重い。24時時点では158.14円と22時時点(159.00円)と比べて86銭程度のユーロ安水準。21時30分過ぎに一時159.64円と日通し高値を付けたものの、前日の高値159.79円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米国株相場の失速に伴うリスク回避の円買いが入ると一時157.92円付近まで値を下げ、日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.01円 - 144.01円
ユーロドル:1.1066ドル - 1.1155ドル
ユーロ円:157.92円 - 159.64円


(中村)
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