東京マーケットダイジェスト・11日 ドル円年初来安値・株大幅安

(11日15時時点)
ドル円:1ドル=141.28円(前営業日NY終値比▲1.16円)
ユーロ円:1ユーロ=156.01円(▲0.96円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1042ドル(△0.0022ドル)
日経平均株価:35619.77円(前営業日比▲539.39円)
東証株価指数(TOPIX):2530.67(▲45.87)
債券先物9月物:145.24円(△0.45円)
新発10年物国債利回り:0.845%(▲0.045%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.25600%(△0.00100%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)  
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は売り優勢。朝方から日経平均先物の下落を材料視に売りが先行。東京仲値にかけて下げ渋る場面があったが戻りは鈍く、中川日銀審議委員が今後の金融政策運営について、「先行き経済・物価の見通しが実現していくとすれば」という条件のもと「金融緩和の度合いを調整していく」との見解を示したことをきっかけに売りが再開した。8月5日に付けた安値141.70円を下抜けると目先のストップロスを断続的に巻き込みながら一時140.71円まで下値を広げ、年初来安値を更新した。

・ユーロ円も売り優勢。総じてドル円と同様に売りが活発化する展開となった。日銀の早期利上げ観測から円が全面高の展開となると一時155.50円まで急落した。また、ポンド円は184.48円、豪ドル円は93.65円まで下落した。

・ユーロドルは強含み。ドル円の下落に伴ってユーロ買い・ドル売りが強まり、一時1.1051ドルまで値を上げた。時間外の米10年債利回りが低下したことも支えとなった。

・日経平均株価は7日続落。外国為替市場での円高・ドル安を受けて自動車株を中心に輸出関連銘柄に売りが広がった。中川日銀審議委員の発言で日銀の早期利上げ観測が高まったことも投資家心理の悪化につながり、指数は一時900円超安まで下げ幅を広げた。

・債券先物相場は続伸。昨日の米国債券相場が上昇した流れを引き継いで買いが先行。日本株安で債券需要が高まった影響も受けて一時145.29円まで上値を伸ばした。


(越後)
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