欧州マーケットダイジェスト・10日 株安・金利低下・円高
(10日終値:11日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.39円(10日15時時点比▲0.76円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.96円(▲1.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1023ドル(▲0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:8205.98(前営業日比▲64.86)
ドイツ株式指数(DAX):18265.92(▲177.64)
10年物英国債利回り:3.819%(▲0.037%)
10年物独国債利回り:2.131%(▲0.037%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) ▲0.1% ▲0.1%
(前年同月比) 1.9% 1.9%
8月英雇用統計
失業率 4.7% 4.6%・改
失業保険申請件数
2.37万件 10.23万件・改
5-7月英失業率
(ILO方式) 4.1% 4.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが時間外取引で3.72%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。17時30分前に一時143.71円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値143.80円や前週末の8月米雇用統計発表直後に付けた144.01円がレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。
NYの取引時間帯に入り、米10年債利回りが一時3.6423%前後と昨年6月以来約1年3カ月ぶりの低水準を記録すると円買い・ドル売りが活発化。米国株相場の失速や日経平均先物の下落を背景にリスク・オフの円買いも入ると、1時過ぎに一時142.20円まで値を下げた。
なお、小高く始まったダウ平均は失速し一時410ドル超下落した。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比540円安の3万5610円まで値を下げた。
・ユーロドルはじり安。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出ると、24時前に一時1.1015ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、今日これまでの値幅は0.0035ドル程度と小さかった。本日は米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、大きな方向感は出なかった。12日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を見極めたいとの雰囲気もある。
・ユーロ円は上値が重かった。17時30分前に一時158.64円と本日高値を付けたものの、前日の高値158.73円がレジスタンスとして働くと失速。1時過ぎには156.80円と本日安値を更新した。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は反落。前日は値ごろ感からの買いが入り7日ぶりに反発したものの、買いの勢いは続かなかった。製薬大手アストラゼネカは「第一三共と共同で開発する肺がんの治療薬候補の臨床試験で主要項目の一部に統計学的に有意な改善がみられなかった」と公表。同社株の下げが相場の重しとなった。原油先物相場の急落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られたことも相場の押し下げ要因。
・フランクフルト株式相場は反落。前日は値ごろ感からの買いが入ったものの、買いの勢いは長続きしなかった。小高く始まった米国株相場が失速したことも相場の重し。個別ではBMW(11.15%安)やコンチネンタル(10.51%安)、ドイツ銀行(4.91%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.39円(10日15時時点比▲0.76円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.96円(▲1.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1023ドル(▲0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:8205.98(前営業日比▲64.86)
ドイツ株式指数(DAX):18265.92(▲177.64)
10年物英国債利回り:3.819%(▲0.037%)
10年物独国債利回り:2.131%(▲0.037%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) ▲0.1% ▲0.1%
(前年同月比) 1.9% 1.9%
8月英雇用統計
失業率 4.7% 4.6%・改
失業保険申請件数
2.37万件 10.23万件・改
5-7月英失業率
(ILO方式) 4.1% 4.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが時間外取引で3.72%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。17時30分前に一時143.71円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値143.80円や前週末の8月米雇用統計発表直後に付けた144.01円がレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。
NYの取引時間帯に入り、米10年債利回りが一時3.6423%前後と昨年6月以来約1年3カ月ぶりの低水準を記録すると円買い・ドル売りが活発化。米国株相場の失速や日経平均先物の下落を背景にリスク・オフの円買いも入ると、1時過ぎに一時142.20円まで値を下げた。
なお、小高く始まったダウ平均は失速し一時410ドル超下落した。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比540円安の3万5610円まで値を下げた。
・ユーロドルはじり安。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出ると、24時前に一時1.1015ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、今日これまでの値幅は0.0035ドル程度と小さかった。本日は米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、大きな方向感は出なかった。12日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を見極めたいとの雰囲気もある。
・ユーロ円は上値が重かった。17時30分前に一時158.64円と本日高値を付けたものの、前日の高値158.73円がレジスタンスとして働くと失速。1時過ぎには156.80円と本日安値を更新した。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は反落。前日は値ごろ感からの買いが入り7日ぶりに反発したものの、買いの勢いは続かなかった。製薬大手アストラゼネカは「第一三共と共同で開発する肺がんの治療薬候補の臨床試験で主要項目の一部に統計学的に有意な改善がみられなかった」と公表。同社株の下げが相場の重しとなった。原油先物相場の急落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られたことも相場の押し下げ要因。
・フランクフルト株式相場は反落。前日は値ごろ感からの買いが入ったものの、買いの勢いは長続きしなかった。小高く始まった米国株相場が失速したことも相場の重し。個別ではBMW(11.15%安)やコンチネンタル(10.51%安)、ドイツ銀行(4.91%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
(中村)