欧州マーケットダイジェスト・3日 株安・金利低下・円高

(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.88円(3日15時時点比▲0.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.88円(▲0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1028ドル(▲0.0031ドル)
FTSE100種総合株価指数:8298.46(前営業日比▲65.38)
ドイツ株式指数(DAX):18747.11(▲183.74)
10年物英国債利回り:3.990%(▲0.065%)
10年物独国債利回り:2.277%(▲0.061%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
8月スイス消費者物価指数(CPI)
(前月比)    0.0%     ▲0.2%
4-6月期スイス国内総生産(GDP)
(前期比)    0.7%      0.5%
(前年比)    1.8%      0.6%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。植田日銀総裁が経済財政諮問会議に出席し、「物価の見通しが実現していくとすれば引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」との方針を改めて示すと円買い・ドル売りが優勢となった。NYの取引時間帯に入ると、ダウ平均が一時500ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移。リスク・オフの円買いが活発化した。8月米ISM製造業景況指数が47.2と予想の47.5を下回ったことも相場の重しとなり、一時145.16円と日通し安値を更新した。

・ユーロドルは一進一退。日本時間夕刻に一時1.1068ドル付近まで上げたものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。ユーロ円の下落に歩調を合わせて19時30分過ぎに一時1.1033ドルまで値を下げた。
 NY市場に入り、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが出ると23時過ぎに再び1.1068ドル付近まで上昇したものの、アジア時間に付けた日通し高値1.1073ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。欧米株価の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いも出て1.1026ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円はさえない。植田日銀総裁が提出した諮問会議への資料をきっかけに全般円買いが先行。欧米株価や日経平均先物の下落を受けてリスク回避の円買いが加速すると、23時過ぎに一時160.50円と本日安値を更新した。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比950円安の3万7840円まで下落する場面があった。

・ロンドン株式相場は3日続落。英長期金利の低下が投資家心理の改善につながり反発して始まったものの、買い一巡後は徐々に売りが優勢となり下げに転じた。米国株相場の下落などが相場の重しとなった。原油や金などコモディティ価格の下落を背景に、BPやシェルなどエネルギー株の下げが目立ったほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に売りが集まった。

・フランクフルト株式相場は反落。買い先行で始まったものの、時間外のダウ先物の下落などを背景に売りが強まると下げに転じた。現物の米国株相場の下落も相場の重し。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.68%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(3.47%安)、ポルシェ(3.21%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇した。

(中村)
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