欧州マーケットダイジェスト・2日 株まちまち・金利上昇・円安

(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=146.88円(2日15時時点比△0.77円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.58円(△1.05円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1068ドル(△0.0013ドル)
FTSE100種総合株価指数:8363.84(前営業日比▲12.79)
ドイツ株式指数(DAX):18930.85(△23.93)
10年物英国債利回り:4.055%(△0.040%)
10年物独国債利回り:2.338%(△0.039%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
7月スイス小売売上高
(前年同月比)  2.7%     ▲2.6%・改
8月スイス製造業PMI
        49.0       43.5
8月仏製造業PMI改定値
        43.9       42.1
8月独製造業PMI改定値
        42.4       42.1
8月ユーロ圏製造業PMI改定値
        45.8       45.6
8月英製造業PMI改定値
        52.5       52.5

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。ナイト・セッションの日経平均先物の上昇などを手掛かりに欧州勢が円売りで参入。147.00円の売りオーダーをこなすと、目先のストップロスを巻き込んで一時147.17円まで値を上げた。ただ、本日は米国市場がレーバーデーで休場のため、積極的に上値を試す展開とはならなかった。欧州引け後は147.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。

・ユーロドルは頭が重かった。仏・独・ユーロ圏の8月製造業PMI改定値が予想を上回るとユーロ買い・ドル売りが先行。17時30分前に一時1.1077ドルと日通し高値を更新した。ただ、前週末の高値1.1095ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
 NYの取引時間帯に入ると徐々に値動きが細り、狭いレンジでのもみ合いに終始した。米国市場がレーバーデーで休場のため、市場参加者が激減し商いは低調となった。

・ユーロ円は22時30分前に一時162.89円と日通し高値を更新した。欧州経済指標の上振れをきっかけに全般ユーロ買いが先行。ドル円や日経平均先物の上昇に伴う円売り・ユーロ買いも出た。ただ、欧州引け後は162円台半ばで値動きが鈍った。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。本日の香港株や上海株が下落したことで、投資家心理が悪化。英株にも売りが波及した。中国景気への懸念から銅やアルミニウムといった非鉄金属の先物相場が下落し、リオ・ティントなど素材株の重しとなった。バークレイズやスタンダードチャータードなど金融株も値下がりした。

・フランクフルト株式相場は小反発し、史上最高値を更新した。本日の香港株や上海株が下落したことで、投資家心理が悪化すると独株にも売りが先行したものの、終盤持ち直した。なお、独東部2州で1日、州議会選があり、チューリンゲン州では移民排斥などを訴える右翼政党「ドイツのための選択肢」が州議会レベルで初めて第1党になったものの、相場の反応は限られた。

・欧州債券相場は下落した。

(中村)
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