欧州マーケットダイジェスト・27日 株高・金利上昇・ドル安・円高

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.15円(27日15時時点比▲0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.16円(▲0.51円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1180ドル(△0.0014ドル)
FTSE100種総合株価指数:8345.46(前営業日比△17.68)
ドイツ株式指数(DAX):18681.81(△64.79)
10年物英国債利回り:3.998%(△0.086%)
10年物独国債利回り:2.288%(△0.040%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
9月独消費者信頼感指数(Gfk調査)
        ▲22.0     ▲18.6・改
4-6月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
(前期比)   ▲0.1%      ▲0.1%
(前年同期比)  0.0%      ▲0.1%
4-6月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
(前年同期比)  0.3%       0.3%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時145.18円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前週末23日にジャクソンホール会議で講演し、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始をほぼ明言。この日も円買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。NY勢参入後も円買い・ドル売りの流れが継続すると、2時30分前に一時143.95円と日通し安値を更新した。米2年債入札後に同債利回りが低下幅を広げたことも相場の重し。
 なお、本日発表の8月米消費者信頼感指数は103.3と予想の100.7を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。

・ユーロドルは強含み。日本時間夕刻に1.1179ドルまで値を上げたあとは徐々に上値が重くなり、21時30分過ぎには一時1.1150ドルと前日の安値に面合わせした。ただ、同水準がサポートとして働くと買い戻しが優勢となり、3時過ぎには1.1186ドルと日通し高値を更新した。米利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあった。

・ポンドドルは一時1.3255ドルと2022年3月23日以来約2年5カ月ぶりの高値を更新した。ベイリー英中銀(BOE)総裁は23日のジャクソンホール会議で、英国のインフレについて「慎重ながらも楽観的にみている」としながらも、「勝利を宣言するのは時期尚早」と発言。市場では「BOEが追加利下げを慎重に判断する」との見方が広がっており、ポンド買いが入りやすい状況となった。

・ユーロ円は失速。日本時間夕刻に一時162.18円と本日高値を付けたものの、買い一巡後は一転下落した。ドル円の下落につれた売りが出ると一時160.88円と本日安値を付けた。

・ロンドン株式相場は4日続伸。アジア市場で日本株が上昇した流れを受けて、英株も上昇した。ただ、28日に米半導体大手エヌビディアが公表する四半期決算が材料として意識されており、買い一巡後は徐々に伸び悩んだ。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は反発。前日の米国株市場でダウ平均が史上最高値を更新すると、独株にも買いが波及した。個別ではコンチネンタル(2.74%高)やアディダス(2.19%高)、ブレンターク(1.72%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。

(中村)
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