欧州マーケットダイジェスト・20日 株安・金利低下・円高・ドル安
(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.48円(20日15時時点比▲1.79円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.72円(▲1.40円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1116ドル(△0.0040ドル)
FTSE100種総合株価指数:8273.32(前営業日比▲83.62)
ドイツ株式指数(DAX):18357.52(▲64.17)
10年物英国債利回り:3.915%(▲0.007%)
10年物独国債利回り:2.215%(▲0.031%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月独生産者物価指数(PPI)
(前月比) 0.2% 0.2%
スウェーデン中銀、政策金利
3.50%に引き下げ 3.75%
6月ユーロ圏経常収支
季調済 505億ユーロの黒字 376億ユーロの黒字・改
7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比) 2.6% 2.6%
7月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比) 2.9% 2.9%
6月ユーロ圏建設支出
(前月比) 1.7% ▲0.9%
(前年比) 1.0% ▲2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。しばらくは1.10ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると強含んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.81%台まで低下すると全般ドル売りが進行。1時30分過ぎに一時1.1119ドルと年初来高値を更新した。市場では「米労働省が21日に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正するとの観測もくすぶる」との声が聞かれた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.47と1月2日以来の低水準を付けた。
・ドル円は軟調だった。欧州株相場の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。米長期金利の低下に伴うドル売りも出ると、アジア時間の安値145.85円を下抜けて一時145.35円まで値を下げた。
なお、市場では「カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム『ジャクソンホール会議』でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演するのを控えて、様子見の投資家も多かった」との指摘があった。
・ユーロ円はさえない。アジア時間に一時163.19円まで値を上げたものの、前日の高値163.45円がレジスタンスとして働くと失速した。ドル円の下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴うリスク・オフの円買いが入った。2時過ぎには一時161.54円と日通し安値を更新した。
・スウェーデンクローナは堅調だった。スウェーデン中央銀行はこの日、政策金利を現行の3.75%から3.50%へ引き下げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。声明では「インフレ見通しが変わらなければ、政策金利を今年中にあと2回か3回引き下げることがあり得る。6月の想定よりも幾分速い緩和ペースになる」と説明し、従来の想定以上の緩和を実施する見通しを示した。ただ、指標発表後は全般クローナ買いが優勢となり、対ドルで一時10.2099クローナ、対ユーロで11.3496クローナまで値を上げた。
・ロンドン株式相場は反落。新規材料に乏しい中、利益を確定する売りが優勢となった。カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長が講演するのを控えて、様子見の投資家も多かった。BPやシェルなど時価総額が大きいエネルギー株が下げ、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は11日ぶりに反落。前日までに10日続伸するなど、足もとで相場上昇が続いていただけに利益確定目的の売りが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(3.50%安)やラインメタル(3.01%安)、バイエル(2.80%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.48円(20日15時時点比▲1.79円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.72円(▲1.40円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1116ドル(△0.0040ドル)
FTSE100種総合株価指数:8273.32(前営業日比▲83.62)
ドイツ株式指数(DAX):18357.52(▲64.17)
10年物英国債利回り:3.915%(▲0.007%)
10年物独国債利回り:2.215%(▲0.031%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月独生産者物価指数(PPI)
(前月比) 0.2% 0.2%
スウェーデン中銀、政策金利
3.50%に引き下げ 3.75%
6月ユーロ圏経常収支
季調済 505億ユーロの黒字 376億ユーロの黒字・改
7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比) 2.6% 2.6%
7月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比) 2.9% 2.9%
6月ユーロ圏建設支出
(前月比) 1.7% ▲0.9%
(前年比) 1.0% ▲2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。しばらくは1.10ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると強含んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.81%台まで低下すると全般ドル売りが進行。1時30分過ぎに一時1.1119ドルと年初来高値を更新した。市場では「米労働省が21日に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正するとの観測もくすぶる」との声が聞かれた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.47と1月2日以来の低水準を付けた。
・ドル円は軟調だった。欧州株相場の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。米長期金利の低下に伴うドル売りも出ると、アジア時間の安値145.85円を下抜けて一時145.35円まで値を下げた。
なお、市場では「カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム『ジャクソンホール会議』でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演するのを控えて、様子見の投資家も多かった」との指摘があった。
・ユーロ円はさえない。アジア時間に一時163.19円まで値を上げたものの、前日の高値163.45円がレジスタンスとして働くと失速した。ドル円の下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴うリスク・オフの円買いが入った。2時過ぎには一時161.54円と日通し安値を更新した。
・スウェーデンクローナは堅調だった。スウェーデン中央銀行はこの日、政策金利を現行の3.75%から3.50%へ引き下げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。声明では「インフレ見通しが変わらなければ、政策金利を今年中にあと2回か3回引き下げることがあり得る。6月の想定よりも幾分速い緩和ペースになる」と説明し、従来の想定以上の緩和を実施する見通しを示した。ただ、指標発表後は全般クローナ買いが優勢となり、対ドルで一時10.2099クローナ、対ユーロで11.3496クローナまで値を上げた。
・ロンドン株式相場は反落。新規材料に乏しい中、利益を確定する売りが優勢となった。カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長が講演するのを控えて、様子見の投資家も多かった。BPやシェルなど時価総額が大きいエネルギー株が下げ、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は11日ぶりに反落。前日までに10日続伸するなど、足もとで相場上昇が続いていただけに利益確定目的の売りが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(3.50%安)やラインメタル(3.01%安)、バイエル(2.80%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)