欧州マーケットダイジェスト・19日 株高・金利低下・円弱含み

(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=146.53円(19日15時時点比△1.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.31円(△1.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1077ドル(△0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:8356.94(前営業日比△45.53)
ドイツ株式指数(DAX):18421.69(△99.29)
10年物英国債利回り:3.922%(▲0.004%)
10年物独国債利回り:2.246%(▲0.001%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは上昇。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると強含んだ。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが進行。7月米景気先行指標総合指数が前月比0.6%低下と予想の0.3%低下を下回るとユーロ買い・ドル売りが加速し、一時1.1079ドルと年初来高値を更新した。
 一時は3.9073%前後まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の支援材料となった。市場では「米労働省が21日に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正する」との見方が浮上。米金利低下の一因となった。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.90と1月2日以来の低水準を付けた。

・ドル円は下値が堅かった。東京市場ではM&A(合併・買収)に絡んだ思惑的な円買いが観測されて一時145.19円と7日以来の安値まで急落したものの、欧米市場では買い戻しが優勢となった。欧米株相場の上昇を手掛かりにリスク・オンの円売りが出ると一時146.71円付近まで値を戻した。ただ、予想を下回る米経済指標が相場の重しとなったため、戻りは限定的だった。

・ユーロ円は底堅い動き。東京市場では一時160.42円まで値を下げたものの、海外市場に入ると買い戻しが進んだ。欧米株高やユーロドルの上昇に伴う買いが入ると一時162.35円付近まで強含んだ。

・南アフリカランドは上昇。米金融政策が利下げに向かっているとの観測が米金利の低下とともにドル売りを促したほか、南ア連立政権への期待からランドを買う動きが広がった。対ドルでは一時17.6746ランドと昨年7月31日以来約1年ぶりの高値を付けた。

・ロンドン株式相場は反発。日本株相場の下落などを受けて投資家心理が悪化し、売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は10日続伸。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、本日の米国株相場が上昇すると独株にも買いが波及。10営業日続伸して取引を終えた。個別ではザランド(3.02%高)やポルシェ(1.71%高)、ブレンターク(1.55%高)などの上昇が目立ち、ラインメタル(1.96%安)などを除く34銘柄が上昇した。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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