欧州マーケットダイジェスト・16日 株まちまち・ドル安・円高

(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.74円(16日15時時点比▲1.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.70円(▲0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1013ドル(△0.0028ドル)
FTSE100種総合株価指数:8311.41(前営業日比▲35.94)
ドイツ株式指数(DAX):18322.40(△139.16)
10年物英国債利回り:3.926%(△0.003%)
10年物独国債利回り:2.247%(▲0.016%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
7月英小売売上高(自動車燃料含む)
(前月比)   0.5%     ▲0.9%・改
(前年比)   1.4%     ▲0.3%・改
7月英小売売上高(自動車燃料除く)
(前月比)   0.7%     ▲1.3%・改
(前年比)   1.4%      ▲0.8%
4-6月期スイス鉱工業生産指数
(前年同期比) 7.3%      ▲2.0%・改
6月ユーロ圏貿易収支
(季調済) 175億ユーロの黒字 124億ユーロの黒字・改
(季調前) 223億ユーロの黒字 139億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下落。15日発表の7月米小売売上高など市場の関心が高かった米経済指標の一部が市場予想を上回ったのをきっかけに、昨日NY時間に急伸した反動で利食い売りなどが先行した。米商務省がこの日発表した7月米住宅着工件数と同月建設許可件数が予想を下回ったことも相場の重しとなり、22時過ぎに一時147.63円と日通し安値を付けた。
 その後発表の8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値と消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると148.27円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。

・ユーロドルは底堅い動き。予想を下回る米住宅指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。23時前に一時1.1005ドルまで値を上げた。その後発表された米ミシガン大消費者信頼感と期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると1.0983ドル付近まで下押ししたものの、売り一巡後は再び強含んだ。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、3時過ぎに一時1.1013ドルと日通し高値を更新した。

・ユーロ円は下落。しばらくは163円台半ばでのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると弱含んだ。22時過ぎに一時162.30円と日通し安値を付けたあとは163.02円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。ドル円と似た動きとなった。

・ロンドン株式相場は6日ぶりに反落。前日までに5日続伸していただけに週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は9日続伸。15日発表の米経済指標の一部が市場予想を上回ったのをきっかけに、米国株相場が上昇。投資家心理が改善し、独株にも買いが続いた。個別ではバイエル(10.37%高)やエーオン(1.92%高)、ミュンヘン再保険(1.88%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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