欧州マーケットダイジェスト・9日 株高・金利低下・円強含み

(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=146.69円(9日15時時点比▲0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.20円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0921ドル(△0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:8168.10(前営業日比△23.13)
ドイツ株式指数(DAX):17722.88(△42.48)
10年物英国債利回り:3.945%(▲0.033%)
10年物独国債利回り:2.225%(▲0.043%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
7月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比)    0.3%      0.3%
(前年同月比)  2.3%      2.3%
7月スイスSECO消費者信頼感指数
         ▲32.4      ▲36.6

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。欧州株相場や日経平均先物の上昇を受けてしばらくは底堅く推移していたものの、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.91%台まで低下すると円買い・ドル売りがじわりと強まった。23時30分過ぎに一時146.27円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。安く始まった米国株相場が持ち直したことなどが相場を下支えした。なお、市場では「週足の一目均衡表雲上限が位置する145.83円が重要なポイントとして意識されている」との指摘があった。

・ユーロドルは小動き。22時前に一時1.0909ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0882ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。23時30分前には1.0931ドルと日通し高値を付けた。もっとも、前日の高値1.0945ドルを上抜けることは出来なかった。
 本日は米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、方向感が出にくい面もあった。今日これまでの値幅は0.0022ドル程度と小さい。

・ユーロ円は23時30分過ぎに一時159.81円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、160円台前半まで下げ渋った。ドル円につれた動きとなった。

・ロンドン株式相場は反発。前日の米国株相場や本日のアジア株相場が軒並み上昇したことを受けて、投資家心理が上向いた。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も堅調だった。

・フランクフルト株式相場は4日続伸。前日の米国株に加えて、本日のアジア株が軒並み堅調だったことから投資家心理が上向いた。個別ではラインメタル(5.24%高)やボノビア(3.04%高)、シーメンス・ヘルシニアーズ(1.99%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。

(中村)
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