欧州マーケットダイジェスト・13日 株高・金利低下・ドル安

(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=146.90円(13日15時時点比▲0.75円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.24円(▲0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0977ドル(△0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8235.23(前営業日比△24.98)
ドイツ株式指数(DAX):17812.05(△85.58)
10年物英国債利回り:3.888%(▲0.028%)
10年物独国債利回り:2.186%(▲0.040%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
7月英雇用統計
失業率      4.7%      4.4%
失業保険申請件数
        13.50万件   3.62万件・改
4-6月英失業率
(ILO方式)    4.2%      4.4%
8月独ZEW景況感指数
         19.2       41.8
8月ユーロ圏ZEW景況感指数
         17.9       43.7

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。16時前に一時147.95円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は一転下落した。米労働省が発表した7月米卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%/前年比2.2%と予想の前月比0.2%/前年比2.3%を下回ったほか、食品とエネルギーを除くコア指数も前月比横ばい/前年比2.4%と予想の前月比0.2%/前年比2.7%を下回った。米国のインフレが落ち着き、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを始めやすくなるとの見方が一段と強まる中、全般ドル売りが広がった。2時前には一時146.71円と日通し安値を更新した。

・ユーロドルは底堅い動き。8月独ZEW景況感指数が19.2と予想の32.0を下回ったことが分かるとユーロ売り・ドル買いが先行。18時過ぎに一時1.0914ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、前日の安値1.0910ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米インフレ指標の下振れをきっかけに米長期金利が低下すると全般ドル売りが活発化し、一時1.0984ドルと5日以来の高値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.71と6日以来の低水準を付けた。

・ユーロ円は上値が重かった。16時前に一時161.80円と本日高値を付けたものの、前日の高値161.95円が目先レジスタンスとして意識されると失速。ドル円の下落につれた売りが出ると一時160.70円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値160.65円が目先サポートとして働くと下げ渋った。

・ロンドン株式相場は3日続伸。本日のアジア株相場が堅調に推移した流れを受けて、買いが先行。この日発表の米インフレ指標が予想を下回り、米国株が上昇すると英株にもさらに買いが集まった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は6日続伸。この日発表の米インフレ指標が予想を下回り米国株が上昇すると、独株にも買いが波及した。個別ではシーメンス・エナジー(1.94%高)やハノーバー再保険(1.67%高)、MTUエアロ・エンジンズ(1.47%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇した。米債高につれた。

(中村)
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