欧州マーケットダイジェスト・29日 株高・金利上昇・ユーロ安
(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.85円(29日15時時点比△0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.55円(▲0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1084ドル(▲0.0050ドル)
FTSE100種総合株価指数:8379.64(前営業日比△35.79)
ドイツ株式指数(DAX):18912.57(△130.28)
10年物英国債利回り:4.019%(△0.018%)
10年物独国債利回り:2.274%(△0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値) ▲13.5 ▲13.4
8月ユーロ圏経済信頼感指数
96.6 96.0・改
8月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.1% 0.3%
(前年比) 1.9% 2.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは弱含み。日本時間夕刻に発表された独各州の8月消費者物価指数(CPI)が軒並み鈍化したことが伝わると、全般ユーロ売りが先行。21時に公表された8月独CPI速報値が前月比0.1%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことが分かるとユーロ売りが加速した。市場では「欧州中央銀行(ECB)による9月利下げを後押しする材料になりそうだ」との声が聞かれた。
NY市場に入り、4-6月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率3.0%増と予想の2.8%増を上回り、速報値から上方修正されたことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。23時30分過ぎに一時1.1056ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は上値が重かった。しばらくは144円台半ばでのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると4-6月期米GDP改定値が予想を上回ったことなどを受けて円売り・ドル買いが優勢となった。7月米住宅販売保留指数が予想を下回るといったんは伸び悩んだものの、下押しは限定的となり、23時30分過ぎには一時145.55円と日通し高値を更新した。
ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングを通過すると徐々に上値が重くなった。市場では「一目均衡表転換線が位置する145.75円が重要なレジスタンスとして意識される」との声が聞かれ、3時過ぎには144.79円付近まで下押しした。
なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するバーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレは低下したものの、まだ道半ば」などと語った。
・ユーロ円は頭が重い。独インフレ指標の下振れを受けてユーロ売りが先行すると一時160.03円と日通し安値を付けたものの、欧州株相場や日経平均先物の上昇に伴う円売り・ユーロ買いが出ると22時過ぎに161.26円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値161.27円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ユーロドルの下落やドル円の伸び悩みにつれた売りが出ると160.45円付近まで押し戻されている。
・ロンドン株式相場は反発。市場の関心を集めた米半導体大手エヌビディアの決算を通過したことで、買い安心感が広がった。エヌビディアの株価は時間外取引で下落したものの、引けにかけてじり高の展開となった。BAEシステムズやレレックスなど資本財サービス株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。市場の関心を集めた米半導体大手エヌビディアの決算を通過。エヌビディアの株価は下落したものの、本日の米国株相場が堅調に推移したことで買い安心感が広がった。個別ではアディダス(2.03%高)やSAP(1.96%高)、ザルトリウス(1.76%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.85円(29日15時時点比△0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.55円(▲0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1084ドル(▲0.0050ドル)
FTSE100種総合株価指数:8379.64(前営業日比△35.79)
ドイツ株式指数(DAX):18912.57(△130.28)
10年物英国債利回り:4.019%(△0.018%)
10年物独国債利回り:2.274%(△0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値) ▲13.5 ▲13.4
8月ユーロ圏経済信頼感指数
96.6 96.0・改
8月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.1% 0.3%
(前年比) 1.9% 2.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは弱含み。日本時間夕刻に発表された独各州の8月消費者物価指数(CPI)が軒並み鈍化したことが伝わると、全般ユーロ売りが先行。21時に公表された8月独CPI速報値が前月比0.1%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことが分かるとユーロ売りが加速した。市場では「欧州中央銀行(ECB)による9月利下げを後押しする材料になりそうだ」との声が聞かれた。
NY市場に入り、4-6月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率3.0%増と予想の2.8%増を上回り、速報値から上方修正されたことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。23時30分過ぎに一時1.1056ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は上値が重かった。しばらくは144円台半ばでのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると4-6月期米GDP改定値が予想を上回ったことなどを受けて円売り・ドル買いが優勢となった。7月米住宅販売保留指数が予想を下回るといったんは伸び悩んだものの、下押しは限定的となり、23時30分過ぎには一時145.55円と日通し高値を更新した。
ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングを通過すると徐々に上値が重くなった。市場では「一目均衡表転換線が位置する145.75円が重要なレジスタンスとして意識される」との声が聞かれ、3時過ぎには144.79円付近まで下押しした。
なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するバーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレは低下したものの、まだ道半ば」などと語った。
・ユーロ円は頭が重い。独インフレ指標の下振れを受けてユーロ売りが先行すると一時160.03円と日通し安値を付けたものの、欧州株相場や日経平均先物の上昇に伴う円売り・ユーロ買いが出ると22時過ぎに161.26円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値161.27円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ユーロドルの下落やドル円の伸び悩みにつれた売りが出ると160.45円付近まで押し戻されている。
・ロンドン株式相場は反発。市場の関心を集めた米半導体大手エヌビディアの決算を通過したことで、買い安心感が広がった。エヌビディアの株価は時間外取引で下落したものの、引けにかけてじり高の展開となった。BAEシステムズやレレックスなど資本財サービス株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。市場の関心を集めた米半導体大手エヌビディアの決算を通過。エヌビディアの株価は下落したものの、本日の米国株相場が堅調に推移したことで買い安心感が広がった。個別ではアディダス(2.03%高)やSAP(1.96%高)、ザルトリウス(1.76%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)