欧州マーケットダイジェスト・2日 株安・金利低下・ユーロ底堅い
(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=161.52円(2日15時時点比▲0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=173.44円(▲0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0738ドル(△0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:8121.20(前営業日比▲45.56)
ドイツ株式指数(DAX):18164.06(▲126.60)
10年物英国債利回り:4.248%(▲0.033%)
10年物独国債利回り:2.603%(▲0.004%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
(前年比) 2.5% 2.6%
6月ユーロ圏HICPコア速報値
(前年比) 2.9% 2.9%
5月ユーロ圏失業率
6.4% 6.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。前日は仏政治や財政を巡る懸念が和らいだことを受けて上昇した欧州株相場が反落して始まるとユーロ売り・ドル買いが先行。6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が前年比2.5%上昇と市場予想通り前月から鈍化したことも相場の重しとなった。前日の安値1.0711ドルを下抜けると一時1.0710ドルまで値を下げた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.40%台まで低下したことがユーロ買い・ドル売りを誘ったほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「予想外の労働市場の軟化は行動のきっかけになり得る」「物価はディスインフレ傾向再開を示すようになった」と述べたことが相場の支援材料となった。22時30分過ぎには一時1.0747ドルと日通し高値を更新した。
なお、ポルトガル・シントラで開催されている欧州中央銀行(ECB)フォーラムではECB高官らの発言が相次いだ。ミュラー・エストニア中銀総裁は「ベースラインのままなら追加利下げもあり得る」と述べたほか、デギンドスECB副総裁は「あらかじめ決められた金利の道筋はない」と発言。また、バスレ・スロベニア中銀総裁は「予想通り進むなら、追加利下げの可能性」と話したほか、ラガルドECB総裁は「ユーロ圏のインフレは正しい方向に向かっている」などと語った。
・ドル円は下げ渋り。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、パウエルFRB議長の発言も相場の重しとなり、22時30分過ぎに一時161.27円と日通し安値を更新した。
ただ、5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が814.0万件と予想の791.0万件を上回ると、下げ渋る展開に。23時過ぎには161.62円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は19時過ぎに一時173.09円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり24時過ぎに173.49円付近まで持ち直した。ユーロドルにつれた動き。
・ロンドン株式相場は反落。4日の英総選挙を前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。時間外のダウ先物が下落したことも相場の重し。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。前日は仏政治や財政を巡る懸念が和らいだことを受けて上昇したものの、買いの勢いは続かなかった。時間外のダウ先物が下落したことも相場の重し。個別ではハノーバー再保険(3.40%安)やミュンヘン再保険(3.26%安)、ポルシェ(1.76%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ユーロ圏インフレ率の鈍化を受けて欧州債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=161.52円(2日15時時点比▲0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=173.44円(▲0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0738ドル(△0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:8121.20(前営業日比▲45.56)
ドイツ株式指数(DAX):18164.06(▲126.60)
10年物英国債利回り:4.248%(▲0.033%)
10年物独国債利回り:2.603%(▲0.004%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
(前年比) 2.5% 2.6%
6月ユーロ圏HICPコア速報値
(前年比) 2.9% 2.9%
5月ユーロ圏失業率
6.4% 6.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。前日は仏政治や財政を巡る懸念が和らいだことを受けて上昇した欧州株相場が反落して始まるとユーロ売り・ドル買いが先行。6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が前年比2.5%上昇と市場予想通り前月から鈍化したことも相場の重しとなった。前日の安値1.0711ドルを下抜けると一時1.0710ドルまで値を下げた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.40%台まで低下したことがユーロ買い・ドル売りを誘ったほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「予想外の労働市場の軟化は行動のきっかけになり得る」「物価はディスインフレ傾向再開を示すようになった」と述べたことが相場の支援材料となった。22時30分過ぎには一時1.0747ドルと日通し高値を更新した。
なお、ポルトガル・シントラで開催されている欧州中央銀行(ECB)フォーラムではECB高官らの発言が相次いだ。ミュラー・エストニア中銀総裁は「ベースラインのままなら追加利下げもあり得る」と述べたほか、デギンドスECB副総裁は「あらかじめ決められた金利の道筋はない」と発言。また、バスレ・スロベニア中銀総裁は「予想通り進むなら、追加利下げの可能性」と話したほか、ラガルドECB総裁は「ユーロ圏のインフレは正しい方向に向かっている」などと語った。
・ドル円は下げ渋り。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、パウエルFRB議長の発言も相場の重しとなり、22時30分過ぎに一時161.27円と日通し安値を更新した。
ただ、5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が814.0万件と予想の791.0万件を上回ると、下げ渋る展開に。23時過ぎには161.62円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は19時過ぎに一時173.09円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり24時過ぎに173.49円付近まで持ち直した。ユーロドルにつれた動き。
・ロンドン株式相場は反落。4日の英総選挙を前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。時間外のダウ先物が下落したことも相場の重し。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。前日は仏政治や財政を巡る懸念が和らいだことを受けて上昇したものの、買いの勢いは続かなかった。時間外のダウ先物が下落したことも相場の重し。個別ではハノーバー再保険(3.40%安)やミュンヘン再保険(3.26%安)、ポルシェ(1.76%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ユーロ圏インフレ率の鈍化を受けて欧州債に買いが入った。
(中村)