欧州マーケットダイジェスト・17日 仏株反発・金利上昇・ユーロ高

(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.74円(17日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.20円(△0.75円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0726ドル(△0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:8142.15(前営業日比▲4.71)
ドイツ株式指数(DAX):18068.21(△66.19)
10年物英国債利回り:4.115%(△0.059%)
10年物独国債利回り:2.414%(△0.054%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは買い戻し。フランスの政治情勢を巡る不透明感から前週に大幅下落した仏株価指数が反発すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、全般ユーロ買いが優勢となった。3時過ぎには一時1.0732ドルと日通し高値を更新した。
 ユーロはドル以外の通貨に対しても堅調だった。ユーロ豪ドルは一時1.6263豪ドル、ユーロNZドルは1.7543NZドル、ユーロポンドは0.8462ポンド、ユーロカナダドルは1.4750カナダドル、ユーロスイスフランは0.9568スイスフランまで値を上げた。

・ドル円は強含み。欧州の政治情勢の不透明感を懸念して下落していた欧州の株式相場が反発して始まると投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが先行。NYの取引時間帯に入り、6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲6.0と予想の▲10.5を上回ると、米長期金利の上昇とともにドル買いが加速し、一時157.96円と日通し高値を更新した。

・南アフリカランドは堅調だった。アフリカ民族会議(ANC)による30年にわたる単独政権に終止符が打たれ、民主同盟(DA)などとの連立政権が誕生したことが好感された。対ドルでは一時18.2081ランド、対円では8.66円まで値を上げた。

・ユーロ円はしっかり。仏株価指数の反発や米国株相場の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。23時30分前に一時169.29円と日通し高値を更新した。そのあとも169円台前半で底堅く推移した。

・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。欧州の政治情勢の不透明感を懸念して下落が続いていただけに、本日は自律反発狙いの買いが先行した。ただ、買い一巡後は徐々に上値を切り下げ、下げに転じた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。フランスの政治情勢を巡る不透明感から前週に大幅下落した反動で自律反発狙いの買いが入った。前週急落した仏株価指数が反発したことも投資家心理の改善につながった。個別ではザランド(2.80%高)やドイツ証券取引所(2.11%高)、キアゲン(1.79%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。欧州の政治情勢を巡る過度な警戒感がひとまず和らぎ、相対的に安全な資産とされる独国債に売りが出た。

(中村)
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