欧州マーケットダイジェスト・6日 株高・ユーロ一進一退
(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.76円(6日15時時点比▲0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.65円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0892ドル(△0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:8285.34(前営業日比△38.39)
ドイツ株式指数(DAX):18652.67(△76.73)
10年物英国債利回り:4.174%(▲0.010%)
10年物独国債利回り:2.549%(△0.037%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月スイス失業率
2.3% 2.3%
4月独製造業新規受注
(前月比) ▲0.2% ▲0.8%・改
(前年比) ▲1.6% ▲2.4%・改
5月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
54.7 53.0
4月ユーロ圏小売売上高
(前月比) ▲0.5% 0.7%・改
(前年比) 0.0% 0.7%
欧州中央銀行(ECB)、政策金利
4.25%に引き下げ 4.50%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは一進一退。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると、21時前に一時1.0862ドルと日通し安値を付けた。
ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決め、声明では「インフレ見通し、基調インフレの動向、金融政策の伝達の強さに関する最新の評価に基づき、金融政策の制限の程度を緩和することが適切であると判断した」と表明した。ただ、今年と来年のインフレ率予想を引き上げるとユーロ買いで反応。市場では「今後の利下げに慎重なタカ派的な利下げ」との受け止めもあり、21時30分過ぎに一時1.0902ドルと日通し高値を更新した。もっとも、明日7日に5月米雇用統計の発表を控えており、ユーロ買いの勢いは長続きしなかった。
なお、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で「特定の金利経路に前もって拘束されるつもりはない」「インフレ率は2025年下半期にかけて目標に向けて低下するだろう」「ECBはすべての手段を必要に応じて調整する準備がある」などと述べた。
・ドル円は上値が重かった。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。22時過ぎに一時156.44円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値156.48円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。明日の米雇用統計を前に様子見ムードも広がる中、2時30分過ぎには155.71円付近まで下押しした。
・ユーロ円も上値が重かった。22時過ぎに一時170.28円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ドル円と似た動きとなった。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて投資家心理が改善すると、買いが優勢となった。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて投資家心理が改善すると買いが広がった。ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げたものの、相場の反応は限られた。個別ではSAP(3.61%高)やコメルツ銀行(3.14%高)、フレゼニウス(2.43%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBは市場予想通り0.25%の利下げを発表したものの、市場では「ECBが追加利下げを急いでいない」との見方から独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=155.76円(6日15時時点比▲0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.65円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0892ドル(△0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:8285.34(前営業日比△38.39)
ドイツ株式指数(DAX):18652.67(△76.73)
10年物英国債利回り:4.174%(▲0.010%)
10年物独国債利回り:2.549%(△0.037%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月スイス失業率
2.3% 2.3%
4月独製造業新規受注
(前月比) ▲0.2% ▲0.8%・改
(前年比) ▲1.6% ▲2.4%・改
5月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
54.7 53.0
4月ユーロ圏小売売上高
(前月比) ▲0.5% 0.7%・改
(前年比) 0.0% 0.7%
欧州中央銀行(ECB)、政策金利
4.25%に引き下げ 4.50%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは一進一退。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると、21時前に一時1.0862ドルと日通し安値を付けた。
ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決め、声明では「インフレ見通し、基調インフレの動向、金融政策の伝達の強さに関する最新の評価に基づき、金融政策の制限の程度を緩和することが適切であると判断した」と表明した。ただ、今年と来年のインフレ率予想を引き上げるとユーロ買いで反応。市場では「今後の利下げに慎重なタカ派的な利下げ」との受け止めもあり、21時30分過ぎに一時1.0902ドルと日通し高値を更新した。もっとも、明日7日に5月米雇用統計の発表を控えており、ユーロ買いの勢いは長続きしなかった。
なお、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で「特定の金利経路に前もって拘束されるつもりはない」「インフレ率は2025年下半期にかけて目標に向けて低下するだろう」「ECBはすべての手段を必要に応じて調整する準備がある」などと述べた。
・ドル円は上値が重かった。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。22時過ぎに一時156.44円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値156.48円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。明日の米雇用統計を前に様子見ムードも広がる中、2時30分過ぎには155.71円付近まで下押しした。
・ユーロ円も上値が重かった。22時過ぎに一時170.28円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ドル円と似た動きとなった。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて投資家心理が改善すると、買いが優勢となった。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて投資家心理が改善すると買いが広がった。ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げたものの、相場の反応は限られた。個別ではSAP(3.61%高)やコメルツ銀行(3.14%高)、フレゼニウス(2.43%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBは市場予想通り0.25%の利下げを発表したものの、市場では「ECBが追加利下げを急いでいない」との見方から独国債に売りが出た。
(中村)