欧州マーケットダイジェスト・24日 株まちまち・ユーロ高
(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.95円(24日15時時点比▲0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=170.32円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0852ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:8317.59(前営業日比▲21.64)
ドイツ株式指数(DAX):18693.37(△2.05)
10年物英国債利回り:4.261%(△0.002%)
10年物独国債利回り:2.583%(▲0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比 0.2% 0.2%
前年同期比 ▲0.2% ▲0.2%
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比 ▲0.9% ▲0.9%
4月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 ▲2.3% ▲0.2%・改
前年比 ▲2.7% 0.4%・改
4月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 ▲2.0% ▲0.6%・改
前年比 ▲3.0% 0.0%・改
5月仏企業景況感指数 99 99
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは強含み。米国と英国の3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入った。市場では「米長期金利の上昇に一服感が出ているのを背景にユーロ買い・ドル売りが入った」との声が聞かれた。
NY市場では5月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回った一方、消費者の期待インフレ率が予想を下回り、速報値から下方修正された。米長期金利の指標である米10年債利回りが低下に転じると全般ドル売りが優勢となり、一時1.0858ドルと日通し高値を更新した。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)はおそらく6月に利下げする可能性がある」としながらも、追加利下げについては「9月まで待たなければならないだろう」などと発言。「ECBが6月に利下げに踏み切っても、その後の利下げペースは緩やかなものにとどまる」との見方もユーロを下支えした。
・ドル円は小安い。米連邦準備理事会(FRB)高官らが早期利下げに慎重な見方を示す中、ドルを買いたい向きは多いものの、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回ると徐々に弱含んだ。1時30分過ぎに一時156.82円と日通し安値を更新した。
なお、神田財務官は先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席後、記者団に対して「為替市場の変動には引き続き注意が必要」「為替、過度な変動があれば適切な行動をとる」と話したものの、イエレン米財務長官が「為替介入はめったに使用されない手段であるべき」との見解を繰り返す中、「政府・日銀による為替介入は困難になっている」との見方は根強い。
・ユーロ円は上昇。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢になると一時170.50円と4月29日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出た。ポンド円も一時200.07円と4月29日以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日続落。前日の米株安が重荷となり売りが先行したものの、本日の米国株相場が上昇すると下げ渋った。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、レレックスやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。前日の米株安を受けて売りが先行したものの、終盤持ち直した。個別ではシーメンス・エナジー(4.15%高)やコベストロ(2.37%高)、フレゼニウス(2.01%高)などが買われた。半面、ザルトリウス(3.51%安)やブレンターク(3.27%安)などが売られた。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.95円(24日15時時点比▲0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=170.32円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0852ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:8317.59(前営業日比▲21.64)
ドイツ株式指数(DAX):18693.37(△2.05)
10年物英国債利回り:4.261%(△0.002%)
10年物独国債利回り:2.583%(▲0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比 0.2% 0.2%
前年同期比 ▲0.2% ▲0.2%
1-3月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比 ▲0.9% ▲0.9%
4月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 ▲2.3% ▲0.2%・改
前年比 ▲2.7% 0.4%・改
4月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 ▲2.0% ▲0.6%・改
前年比 ▲3.0% 0.0%・改
5月仏企業景況感指数 99 99
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは強含み。米国と英国の3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入った。市場では「米長期金利の上昇に一服感が出ているのを背景にユーロ買い・ドル売りが入った」との声が聞かれた。
NY市場では5月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回った一方、消費者の期待インフレ率が予想を下回り、速報値から下方修正された。米長期金利の指標である米10年債利回りが低下に転じると全般ドル売りが優勢となり、一時1.0858ドルと日通し高値を更新した。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)はおそらく6月に利下げする可能性がある」としながらも、追加利下げについては「9月まで待たなければならないだろう」などと発言。「ECBが6月に利下げに踏み切っても、その後の利下げペースは緩やかなものにとどまる」との見方もユーロを下支えした。
・ドル円は小安い。米連邦準備理事会(FRB)高官らが早期利下げに慎重な見方を示す中、ドルを買いたい向きは多いものの、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回ると徐々に弱含んだ。1時30分過ぎに一時156.82円と日通し安値を更新した。
なお、神田財務官は先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席後、記者団に対して「為替市場の変動には引き続き注意が必要」「為替、過度な変動があれば適切な行動をとる」と話したものの、イエレン米財務長官が「為替介入はめったに使用されない手段であるべき」との見解を繰り返す中、「政府・日銀による為替介入は困難になっている」との見方は根強い。
・ユーロ円は上昇。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢になると一時170.50円と4月29日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出た。ポンド円も一時200.07円と4月29日以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日続落。前日の米株安が重荷となり売りが先行したものの、本日の米国株相場が上昇すると下げ渋った。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、レレックスやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。前日の米株安を受けて売りが先行したものの、終盤持ち直した。個別ではシーメンス・エナジー(4.15%高)やコベストロ(2.37%高)、フレゼニウス(2.01%高)などが買われた。半面、ザルトリウス(3.51%安)やブレンターク(3.27%安)などが売られた。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
(中村)