欧州マーケットダイジェスト・28日 株まちまち・金利上昇・ユーロ高
(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=160.79円(28日15時時点比▲0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.28円(△0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0714ドル(△0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:8164.12(前営業日比▲15.56)
ドイツ株式指数(DAX):18235.45(△24.90)
10年物英国債利回り:4.172%(△0.042%)
10年物独国債利回り:2.500%(△0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月独輸入物価指数
(前月比) 0.0% 0.7%
1-3月期英国内総生産(GDP)改定値
(前期比) 0.7% 0.6%
1-3月期英経常収支
210億ポンドの赤字 212億ポンドの赤字
6月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.1% 0.0%
5月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比) ▲1.4% ▲3.6%
5月仏消費支出
(前月比) 1.5% ▲0.9%・改
6月スイスKOF景気先行指数
102.7 102.2・改
6月独雇用統計
失業率 6.0% 5.9%
失業者数変化 1.90万人 2.50万人
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。東京市場で一時161.27円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けたあとだけに、欧州勢参入後は利食い売りなどが先行した。NY市場に入ると、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想に沿う形で鈍化したことが分かり、全般ドル売りが活発化。前日の安値160.29円を下抜けて一時160.26円まで値を下げた。
ただ、その後発表された6月米シカゴ購買部協会景気指数や6月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回ったことが伝わると下げ渋る展開に。市場では「月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが観測された」との声も聞かれ、160.96円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はドル円と似た動き。欧州勢参入後に売りが優勢となったほか、ドル円が下落した影響で22時30分前に一時171.45円と日通し安値を付けたが、前日の安値171.39円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出て、一時172.45円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだ円売り・ユーロ買いのフローも観測された。
・ユーロドルはもみ合いの展開が続いていたが、NY市場に入ると徐々に強含んだ。一時は4.25%台まで低下した米10年債利回りが4.35%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し1.06ドル台後半まで下押ししたものの、月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると持ち直した。2時過ぎには一時1.0725ドルと本日高値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日続落。前日の米株高を背景に買いが先行したものの、ロンドン午後に入ると徐々に弱含み下げに転じた。月末・期末を控えたポジション調整目的の売りが出た。コンパス・グループやJDスポーツ・ファッションなど一般消費財サービスが売られた半面、BPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。前日の米株高を背景に買いが入ったものの、引けにかけては伸び悩んだ。月末・期末を控えたポジション調整目的の売りが出た。個別ではザランド(2.67%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.40%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(1.92%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。フランス下院選の初回投票を30日に控える中、政治情勢が不安定化や経済政策の先行きなどに警戒感が強まっており、仏国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=160.79円(28日15時時点比▲0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.28円(△0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0714ドル(△0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:8164.12(前営業日比▲15.56)
ドイツ株式指数(DAX):18235.45(△24.90)
10年物英国債利回り:4.172%(△0.042%)
10年物独国債利回り:2.500%(△0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月独輸入物価指数
(前月比) 0.0% 0.7%
1-3月期英国内総生産(GDP)改定値
(前期比) 0.7% 0.6%
1-3月期英経常収支
210億ポンドの赤字 212億ポンドの赤字
6月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.1% 0.0%
5月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比) ▲1.4% ▲3.6%
5月仏消費支出
(前月比) 1.5% ▲0.9%・改
6月スイスKOF景気先行指数
102.7 102.2・改
6月独雇用統計
失業率 6.0% 5.9%
失業者数変化 1.90万人 2.50万人
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。東京市場で一時161.27円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けたあとだけに、欧州勢参入後は利食い売りなどが先行した。NY市場に入ると、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想に沿う形で鈍化したことが分かり、全般ドル売りが活発化。前日の安値160.29円を下抜けて一時160.26円まで値を下げた。
ただ、その後発表された6月米シカゴ購買部協会景気指数や6月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回ったことが伝わると下げ渋る展開に。市場では「月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが観測された」との声も聞かれ、160.96円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はドル円と似た動き。欧州勢参入後に売りが優勢となったほか、ドル円が下落した影響で22時30分前に一時171.45円と日通し安値を付けたが、前日の安値171.39円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出て、一時172.45円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだ円売り・ユーロ買いのフローも観測された。
・ユーロドルはもみ合いの展開が続いていたが、NY市場に入ると徐々に強含んだ。一時は4.25%台まで低下した米10年債利回りが4.35%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し1.06ドル台後半まで下押ししたものの、月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると持ち直した。2時過ぎには一時1.0725ドルと本日高値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日続落。前日の米株高を背景に買いが先行したものの、ロンドン午後に入ると徐々に弱含み下げに転じた。月末・期末を控えたポジション調整目的の売りが出た。コンパス・グループやJDスポーツ・ファッションなど一般消費財サービスが売られた半面、BPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。前日の米株高を背景に買いが入ったものの、引けにかけては伸び悩んだ。月末・期末を控えたポジション調整目的の売りが出た。個別ではザランド(2.67%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.40%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(1.92%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。フランス下院選の初回投票を30日に控える中、政治情勢が不安定化や経済政策の先行きなどに警戒感が強まっており、仏国債に売りが出た。
(中村)