欧州マーケットダイジェスト・16日 株安・金利低下・ユーロもみ合い

*一部内容に誤りがあったため訂正いたしました。

(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=158.47円(16日15時時点比▲0.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.60円(▲0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0892ドル(△0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:8164.90(前営業日比▲18.06)
ドイツ株式指数(DAX):18518.03(▲72.86)
10年物英国債利回り:4.049%(▲0.052%)
10年物独国債利回り:2.427%(▲0.045%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月仏経常収支
     31億ユーロの赤字  35億ユーロの赤字・改
7月独ZEW景況感指数
        41.8        47.5
7月ユーロ圏ZEW景況感指数
        43.7        51.3
5月ユーロ圏貿易収支
(季調済) 123億ユーロの黒字 185億ユーロの黒字・改
(季調前) 139億ユーロの黒字  150億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は一進一退。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.16%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時158.26円まで値を下げた。
 ただ、米商務省が発表した6月米小売売上高が予想を上回ったことが分かると一転買い戻しが優勢に。22時前に一時158.86円と日通し高値を付けた。
 もっとも、米10年債利回りが再び低下傾向を強めると徐々に上値が重くなり158.43円付近まで下押しした。
 なお、23時発表の5月米企業在庫は予想を上回った一方、7月米NAHB住宅市場指数は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。

・ユーロドルは方向感に乏しい展開だった。米長期金利の低下とともにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0905ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0922ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。予想を上回る米小売指標も相場の重しとなり、22時30分前には1.0872ドルと日通し安値を更新した。もっとも、米長期金利が再び低下すると1.0892ドル付近まで持ち直した。
 18日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に投資家の様子見姿勢が強く、大きな方向感は出なかった。

・ユーロ円はもみ合い。ドル円やユーロドルが方向感に乏しい展開となったことから、ユーロ円も狭いレンジでの取引が続いた。

・ロンドン株式相場は続落。前日の4-6月期中国国内総生産(GDP)が予想を下回ったことを受けて、中国経済への懸念が強まる中、この日も売りが続いた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が軟調だった。

・フランクフルト株式相場は続落。新規材料に乏しい中、利益確定売りが優勢となった。18日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に、投資家の様子見姿勢も強い。個別ではポルシェ(4.70%安)やハノーバー再保険(2.34%安)、ミュンヘン再保険(1.79%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。