欧州マーケットダイジェスト・28日 株高・ドル買い戻し

(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.63円(28日15時時点比△0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.63円(▲0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1106ドル(▲0.0038ドル)
FTSE100種総合株価指数:8343.85(前営業日比▲1.61)
ドイツ株式指数(DAX):18782.29(△100.48)
10年物英国債利回り:4.001%(△0.003%)
10年物独国債利回り:2.261%(▲0.027%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
8月仏消費者信頼感指数
         92        91

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は強含み。本日NY市場引け後のエヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードが強まる中、日本時間夕刻に一時144.06円付近まで下押しした。ただ、月末が近づく中、主要通貨に対してドル買いのフローが観測されると、円に対してもドル高が進行。22時30分過ぎに一時本日高値となる145.04円まで値を上げた。
 もっとも、前日の高値145.18円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米国株相場の下落や日経平均先物の失速なども相場の重しとなった。

・ユーロドルは弱含み。米利下げ観測を背景にこのところユーロ高・ドル安が進んでいたため、利益確定を目的としたユーロ売り・ドル買いが出た。月末が近づく中、ドル買いのフローも観測され、21時30分過ぎには一時1.1105ドルと日通し安値を付けた。24時前には1.1138ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。
 米国の重要なインフレ指標である7月米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を30日に控えて、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いも出やすかった。

・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時161.32円付近まで値を上げる場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値161.37円手前で失速。21時前に160.45円と日通し安値を付けた。22時30分過ぎには161.22円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。

・ロンドン株式相場は5日ぶりに小反落。27日の米国株や28日の日本株の上昇を背景に買いが先行したものの、終盤失速した。本日NY市場引け後のエヌビディアの決算発表を前に様子見の投資家も多く、大きな方向感は出なかった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。27日の米国株や28日の日本株の上昇を背景にやや買いが優勢となった。本日NY市場引け後の米半導体大手エヌビディアの四半期決算に投資家の関心が集まっており、様子見の雰囲気もあった。個別ではシムライズ(3.30%高)やコベストロ(3.08%高)、ミュンヘン再保険(1.83%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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