ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、強含み

 12日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは強含み。24時時点では1.1040ドルと22時時点(1.1025ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が理事会後の会見で「9月はエネルギーの動向により低いインフレ率を示す可能性が高いものの、第4四半期には再び上昇する」「金利の道筋は事前に決定されていない。10月の会合については一切約束されていない」などと発言するとユーロ買い・ドル売りで反応。24時前に一時1.1047ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値1.1055ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重し。

 ドル円は下げ渋り。24時時点では142.48円と22時時点(142.09円)と比べて39銭程度のドル高水準だった。対ユーロ中心にドル売りが先行するとドル円にも売りが出て一時141.91円と日通し安値を更新した。ただ、米10年債利回りが上昇に転じると買い戻しがじわりと強まり、142.66円付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は24時時点では157.30円と22時時点(156.67円)と比べて63銭程度のユーロ高水準だった。22時過ぎに一時156.54円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。ユーロドルの上昇やドル円の下げ渋りにつれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.91円 - 143.04円
ユーロドル:1.1006ドル - 1.1047ドル
ユーロ円:156.54円 - 157.51円


(中村)
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