ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ドル円、6日ぶり大幅反発

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は6営業日ぶりに大幅反発。終値は142.41円と前営業日NY終値(140.62円)と比べて1円79銭程度のドル高水準だった。8月米小売売上高や8月米鉱工業生産、9月米NAHB住宅市場指数などが予想を上回ると、米経済の底堅さが意識されて米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが先行。日経平均先物の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出た。アジア時間の高値141.23円や前週末の高値141.87円を上抜けると上昇に弾みが付き、取引終了間際に一時142.47円まで上値を伸ばした。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前にポジション調整目的のドル買いも入ったようだ。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、FOMCで0.25%の利下げを予想する確率は37%程度、0.50%の利下げを予想する確率は63%程度となった。一方、エコノミストの間では0.25%の利下げ予想が大勢を占めている。

 ユーロドルは反落。終値は1.1114ドルと前営業日NY終値(1.1133ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。日本時間夕刻に一時1.1146ドルと日通し高値を付けたものの、6日の高値1.1155ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。米経済指標の上振れや米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1111ドルと日通し安値を更新した。米重要イベントを控えたポジション調整目的の売りも出た。

 ユーロ円は続伸。終値は158.27円と前営業日NY終値(156.54円)と比べて1円73銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇をきっかけに円売り・ユーロ買いが先行。日経平均先物の上昇に伴う円売り・ユーロ買いが入ると、取引終了間際に158.33円と本日高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:140.32円 - 142.47円
ユーロドル:1.1111ドル - 1.1146ドル
ユーロ円:156.05円 - 158.33円

(中村)
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