欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、伸び悩む

 24日の欧州外国為替市場でドル円は伸び悩む。20時時点では143.93円と17時時点(144.45円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。中国の景気支援策を受けたリスク選好や、植田日銀総裁が追加利上げを急がない姿勢を示したことを受けた円売りが一巡した。16時過ぎにつけた144.68円を頭に買いが一服すると、対欧州通貨でのドル売りや時間外米長期金利の上げ幅縮小の動きも重しに143.90円近辺まで押し戻された。

 ユーロドルは底堅い。20時時点では1.1128ドルと17時時点(1.1127ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。欧州勢参入後に欧州通貨の買いが散見した。独債利回りの上昇も支えに一時1.1146ドルまでじり高となった。ただ、独債利回りの上昇も続かなかったこともあり、1.1120ドル台に押し戻されるなど方向感は限られた。また、ポンドドルは1.3383ドルまで2022年3月以来の高値を更新した。

 ユーロ円は失速。20時時点では160.17円と17時時点(160.72円)と比べて55銭程度のユーロ安水準だった。全般リスク選好の円安の流れが続くなか、ユーロドルのじり高も支えに一時161.11円まで上値を伸ばしたが、ドル円の売り戻しにつられ160円前半まで押し戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.38円 - 144.68円
ユーロドル:1.1103ドル - 1.1146ドル
ユーロ円:159.24円 - 161.11円

(金)
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