ドル円、143.25円近辺 基調インフレ補足指標はいずれも2%割れも反応薄

 日銀が発表した8月消費者物価指数(CPI)の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、刈込平均値が前月と変わらず1.8%、加重中央値1.1%から0.7%へ低下、最頻値が1.5%から1.3%へ低下となり、いずれも2%を下回る結果となった。
 植田総裁が昨日「基調的な物価上昇率が見通しに沿って高まっていくならば、そうした動きに応じて、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことが適当と考えている」と述べたが、基調インフレも伸び悩んでいることで、日銀が「時間的な余裕」を持ち政策金利を据え置くことになるか。
 指標発表後もドル円は買われることがなく反応鈍く、14時22分時点で143.25円近辺で推移している。

(松井)
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