欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、買い優位

 4日の欧州外国為替市場でドル円は買い優位。22時時点では148.65円と20時時点(146.49円)と比べて2円16銭程度のドル高水準だった。9月米雇用統計では非農業部門雇用者数変化が25.4万人増(予想は14.0万人増)、失業率が4.1%(予想は4.2%)と市場予想より強い結果となり、平均時給は前月比0.4%/前年比4.0%と市場予想(前月比0.3%/前年比3.8%)をいずれも上回った。
 雇用統計を受けて米10年債利回りは3.85%台から8月9日以来の水準となる3.96%台まで上昇幅を拡大。ドル円も指標発表前から2円超急伸し、148.80円まで上値を伸ばして8月16日以来の高値を更新した。

 ユーロドルは軟調。22時時点では1.0961ドルと20時時点(1.1027ドル)と比べて0.0066ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用統計後にドルが全面高となった流れに沿って、8月15日以来の安値となる1.0959ドルまで下押しした。

 ユーロ円は22時時点では162.93円と20時時点(161.54円)と比べて1円39銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇とユーロドルの下落の綱引きとなったが、ドル円上昇の影響を大きく受けた。米雇用統計後にダウ先物が270ドル超高まで上値を伸ばしたこともあり、一時163.09円まで本日高値を更新した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.92円 - 148.80円
ユーロドル:1.0959ドル - 1.1040ドル
ユーロ円:161.01円 - 163.09円

(岩間)
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