欧州マーケットダイジェスト・4日 株まちまち・金利上昇・ドル高・円安
(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.79円(4日15時時点比△2.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.19円(△2.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0968ドル(▲0.0065ドル)
FTSE100種総合株価指数:8280.63(前営業日比▲1.89)
ドイツ株式指数(DAX):19120.93(△105.52)
10年物英国債利回り:4.130%(△0.114%)
10年物独国債利回り:2.210%(△0.066%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月スイス失業率
2.5% 2.4%
8月仏鉱工業生産
(前月比) 1.4% 0.2%・改
9月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
57.2 53.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。アジア市場では一時145.92円まで売られたものの、海外市場に入ると買い戻しが優勢となった。米労働省が発表した9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比25.4万人増と予想の14.0万人増を上回り、失業率が4.1%と予想の4.2%よりも強い結果となったことが分かると、市場では米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが想定より遅くなるとの見方が強まった。米長期金利の急上昇とともに円売り・ドル買いが広がると、1時30分過ぎに一時149.00円と約1カ月半ぶりの高値を付けた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、11月6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げを予想する確率は前日の32.1%から0%になり、0.25%利下げは95.1%、据え置きは4.9%となった。
・ユーロドルは下落。米重要指標の発表を控えて、しばらくは1.10ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、米雇用統計の上振れをきっかけに米大幅利下げ観測が後退すると、全般ドル買いが活発化した。1時30分過ぎには1.0951ドルと8月15日以来約1カ月半ぶりの安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスも一時102.69と8月16日以来の高値を付けた。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時3.9711%前後と8月9日以来およそ2カ月ぶりの高水準を記録した。
・ユーロ円は底堅い動き。アジア時間に一時161.01円まで売られたものの、欧州市場に入ると下げ渋った。NY市場ではドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となり、2時30分前に一時163.34円と日通し高値を更新した。米国株相場の上昇や日経平均先物の大幅高も相場の支援材料。
なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1030円高の3万9590円まで上昇する場面があった
・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。週末を控えたポジション調整目的の売りが先行したものの、良好な米雇用統計を受けて買いが強まると下げ渋った。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、セグロやブリティッシュ・ランドなど不動産株が値下がりした。半面、HSBCやバークレイズなど金融株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。しばらくは前日終値付近でのもみ合いが続いていたが、良好な米雇用統計をきっかけに買いが強まると反発して取引を終えた。個別ではシーメンス・エナジー(3.39%高)やフォルクスワーゲン(2.85%高)、ドイツ銀行(2.71%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米雇用統計を受けた米債売りが波及した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.79円(4日15時時点比△2.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.19円(△2.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0968ドル(▲0.0065ドル)
FTSE100種総合株価指数:8280.63(前営業日比▲1.89)
ドイツ株式指数(DAX):19120.93(△105.52)
10年物英国債利回り:4.130%(△0.114%)
10年物独国債利回り:2.210%(△0.066%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月スイス失業率
2.5% 2.4%
8月仏鉱工業生産
(前月比) 1.4% 0.2%・改
9月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
57.2 53.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。アジア市場では一時145.92円まで売られたものの、海外市場に入ると買い戻しが優勢となった。米労働省が発表した9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比25.4万人増と予想の14.0万人増を上回り、失業率が4.1%と予想の4.2%よりも強い結果となったことが分かると、市場では米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが想定より遅くなるとの見方が強まった。米長期金利の急上昇とともに円売り・ドル買いが広がると、1時30分過ぎに一時149.00円と約1カ月半ぶりの高値を付けた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、11月6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げを予想する確率は前日の32.1%から0%になり、0.25%利下げは95.1%、据え置きは4.9%となった。
・ユーロドルは下落。米重要指標の発表を控えて、しばらくは1.10ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、米雇用統計の上振れをきっかけに米大幅利下げ観測が後退すると、全般ドル買いが活発化した。1時30分過ぎには1.0951ドルと8月15日以来約1カ月半ぶりの安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスも一時102.69と8月16日以来の高値を付けた。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時3.9711%前後と8月9日以来およそ2カ月ぶりの高水準を記録した。
・ユーロ円は底堅い動き。アジア時間に一時161.01円まで売られたものの、欧州市場に入ると下げ渋った。NY市場ではドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となり、2時30分前に一時163.34円と日通し高値を更新した。米国株相場の上昇や日経平均先物の大幅高も相場の支援材料。
なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1030円高の3万9590円まで上昇する場面があった
・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。週末を控えたポジション調整目的の売りが先行したものの、良好な米雇用統計を受けて買いが強まると下げ渋った。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、セグロやブリティッシュ・ランドなど不動産株が値下がりした。半面、HSBCやバークレイズなど金融株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。しばらくは前日終値付近でのもみ合いが続いていたが、良好な米雇用統計をきっかけに買いが強まると反発して取引を終えた。個別ではシーメンス・エナジー(3.39%高)やフォルクスワーゲン(2.85%高)、ドイツ銀行(2.71%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米雇用統計を受けた米債売りが波及した。
(中村)