10日香港株=反発スタートか、中国の財政支援措置に期待

 10日の香港市場は反発スタートか。中国の国務院新聞弁公室が9日、財政部の藍仏安部長が「財政政策の強化と質の高い経済成長の推進」について説明する記者会見を12日に開くと発表した。記者会見で具体的な財政支援措置が打ち出されることへの期待が高まっており、投資家心理を支えるだろう。

 一方、買い一巡後は上値の重い展開になり得る。香港市場はあす11日に重陽節で休場となり、香港時間のきょう夜に米消費者物価指数(CPI)の発表がされるほか、12日の藍財政部部長の記者会見や、週末に予定されている中国の物価統計の発表を前に、様子見気分が上値を抑える可能性がある。

 9日のNY市場でダウ平均は続伸し、3営業日ぶりに最高値を更新した。米景気の先行きに対する警戒が薄れ、幅広い銘柄に買いが入った。米連邦準備理事会(FRB)が9月17-18日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表したが、相場の反応が限られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融株のHSBC(00005)や、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けた。

(小針)
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