12日香港株=上値重いか、中国の主要経済指標発表を控え様子見

 12日の香港市場は上値の重い展開か。中国では14日に小売売上高や鉱工業生産など8月の主要経済指標が発表されるとあって、様子見ムードが強まりそうだ。

 一方、ハンセン指数は前日に一時、心理的節目の17000ポイントを割る場面もあった。終盤に下げ幅を縮小したものの、終値ベースで8月9日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも予想される。

 11日のNY株式相場は上昇。注目された8月の米消費者物価指数(CPI)で変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIが前月比+0.3%と予想の+0.2%を上回る伸びとなったことで9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ期待が後退したことが重しとなり、一時、大きく下落した。しかし、ヘッドラインCPIが前年比+2.5%と前月の+2.9%から伸びが鈍化し、予想の+2.6%も下回ったことや、エヌビディア(+8.15%)などのメガキャップに買いが強まったことで終盤にかけて大きく上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)が香港終値を上回って引けた。

(小針)
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