ロンドン為替見通し=中東情勢に警戒しつつ、英独の経済指標に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、中東の地政学リスクに警戒しながら、10月独ZEW景況感指数を見極めることになる。

 中東の地政学リスクに関しては、イスラエルは先週10日に安全保障閣議を開催したが、米ワシントン・ポスト紙(WP)は「イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの弾道ミサイル攻撃への報復として、イランの石油施設や核施設でなく軍事目標を攻撃する意向をバイデン政権に伝えた」と報じている。本日も関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 10月独ZEW景況感指数は+10.0と予想されており、9月の+3.6からの改善が見込まれている。しかしながら、17日の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利下げ見通しに影響を与えるとは思われず、逆にネガティブサプライズの場合には、11月、12月の利下げ観測を高めることになるため警戒しておきたい。

 ベイリー英中銀(BOE)総裁が積極的な利下げを示唆して以来、11月7日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利下げ観測が高まっている。
 ポンドドルは、本日の英9月雇用統計と明日発表される英9月消費者物価指数(CPI)を見極めて、利下げの可能性を探ることになる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0969ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:164.93円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.3148ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:195.97円(9/27高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0778ドル(8/1安値)
・ユーロ円:162.31円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2941ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンド円:194.11円(日足一目均衡表・雲の上限)


(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。