NY為替見通し=ドル円、手掛かり材料難のなかで方向感模索か

 本日の東京市場では、安達日銀審議委員の発言を受けて日銀の追加利上げへの思惑が広がって148円台に下押すも、前日安値がサポートとして意識されると下げ渋り。その後は同委員が早期利上げについて同時に慎重な姿勢を示したこともあり、欧州市場序盤に149.40円台まで切り返す動きとなった。

 本日のNY市場では、手掛かりとなりそうな米経済指標や要人発言が予定されていないため、大きく動意づくのは難しいか。明日米国では9月小売売上高や10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数など複数の発表を控えており、これらを前に積極的な売買が手控えられることも考えられる。その場合は米長期金利や米国株を眺めながら、方向感を模索することになりそうだ。

 なお、本日は欧州中銀(ECB)のラガルド総裁が講演予定。もっとも、現在ECBのブラックアウト期間内であるほか、明日はECB理事会であることもあり、金融政策に関する発言はせずに無風通過という展開も十分あり得ると見る。


想定レンジ上限
・ドル円は14日高値149.98円。超えると90日線150.37円

想定レンジ下限
・ドル円は15日安値148.85円。割ると11日安値148.41円

(川畑)
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