ニューヨーク外国為替市場概況・16日 ドル円、反発

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は149.64円と前営業日NY終値(149.20円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。ダウ平均が史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向改善を意識した円売り・ドル買いが出た。4時過ぎには一時149.81円と日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値149.84円や14日の高値149.98円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが節目の4%を下回り、3.99%台まで低下したことも相場の重しとなった。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0862ドルと前営業日NY終値(1.0893ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0901ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0917ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)が明日17日の定例理事会で追加利下げを決めるとの観測もユーロの重し。ドル円のドル高基調につれたユーロ売り・ドル買いも出ると一時1.0853ドルと8月2日以来およそ2カ月半ぶりの安値を更新した。

 ポンドドルは軟調だった。欧州時間に発表された9月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ると、英中銀(BOE)が利下げを進めやすくなるとの見方が広がり、英長期金利の低下とともにポンド売りが進んだ。5時前には一時1.2977ドルと8月20日以来の安値を更新した。

 ユーロ円は小幅ながら続落。終値は162.54円と前営業日NY終値(162.56円)と比べて2銭程度のユーロ安水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると、1時30分前に162.89円と本日高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると上値が重くなった。

本日の参考レンジ
ドル円:148.88円 - 149.81円
ユーロドル:1.0853ドル - 1.0901ドル
ユーロ円:162.12円 - 162.89円

(中村)
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