ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、軟調

 17日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは軟調。24時時点では1.0828ドルと22時時点(1.0842ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ安水準だった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が理事会後の記者会見で「経済は予想よりもやや弱い」「成長に対するリスクは下振れ方向」「インフレのリスクは恐らく上方向ではなく、やや下方向」との見解を示すと、全般ユーロ売りが優勢となった。22時30分前に一時1.0811ドルと8月2日以来の安値を付けた。
 同日の安値1.0782ドルや8月1日の安値1.0778ドルが目先サポートとして働くといったんは下げ渋ったものの、戻りは限定的。米長期金利が上昇傾向を維持する中、戻り売りなどが出やすい地合いだ。

 ドル円は底堅い。24時時点では150.01円と22時時点(149.83円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。21時30分過ぎに一時150.08円と約2カ月半ぶりの高値を更新したあとはポジション調整目的の売りなどに押され、149.64円付近まで上値を切り下げた。
 ただ、米10年債利回りが4.09%台まで上昇する中、下押しは限定的。24時過ぎには150.05円付近まで強含んだ。23時発表の10月米NAHB住宅市場指数が予想を上回ったことも相場の支援材料。

 ユーロ円は24時時点では162.44円と22時時点(162.45円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。ECB総裁の発言を受けて一時161.85円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は下げ渋る展開に。ドル円の上昇につれた買いが相場を下支えした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.25円 - 150.08円
ユーロドル:1.0811ドル - 1.0874ドル
ユーロ円:161.85円 - 162.72円


(中村)
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