ロンドン為替見通し=ユーロドル、戻り余地を探る展開か

 週明けのロンドン市場でも、ユーロドルは前週末に買い戻された流れを引き継ぎ、戻り幅を探る展開となるか。本日は重要な経済指標は予定されておらず、欧州金融当局者の講演のみとなっている。

 先週末のユーロドルは、陰線引けが続く中、17日は陰線引けながらも、下押しは1.0811ドルまでと1.08ドルの大台が目先のサポートとなり下げ渋り。翌18日は17日安値に届かなかったほか、ローソク足は前日の陰線にかぶさる陽線となった。一連の動きで目先の底打ち感も漂う中、本日もこの流れが続くか注目したい。

 日足チャートを見ると、1.08ドル後半には複数のチャートポイント(200日線:1.0872ドル、日足・一目均衡表の転換線:1.0896ドルなど)が存在している。これらを上抜くと上値余地が拡大する公算であり、90日線1.0952ドルに向けた一段高もあり得る。ただし、上値の重さが嫌気される場合は再び1.08ドル割れを試す展開に戻ることも考えられる。同水準での攻防の行方に注目したい。

 また、前週末のユーロドル買い戻しを誘った、時間外の米長期金利の動きにも注目したい。手掛かり材料に乏しいだけに、金利動向が普段以上にユーロドル相場の変動要因となることも考えられる。

 冒頭で触れた要人発言について、本日はシムカス・リトアニア中銀総裁の講演が予定されている。直近では9月17日に「10月に利下げする可能性は非常に小さい」「経済は予測に沿って発展している」などと発言していた。前週17日に欧州中銀(ECB)は0.25%の利下げに踏み切っており、今後の見通しについてどのような変化があるか確認しておきたい。


想定レンジ上限
ユーロドル:90日線1.0952ドル

想定レンジ下限
ユーロドル:17日安値1.0811ドル


(川畑)
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