NYマーケットダイジェスト・21日 ダウ反落・金利上昇・ドル高

(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.84円(前営業日比△1.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.13円(△0.65円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0815ドル(▲0.0052ドル)
ダウ工業株30種平均:42931.60ドル(▲344.31ドル)
ナスダック総合株価指数:18540.01(△50.46)
10年物米国債利回り:4.19%(△0.11%)
WTI原油先物11月限:1バレル=70.56ドル(△1.34ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2738.9ドル(△8.9ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
9月米景気先行指標総合指数
(前月比)   ▲0.5%    ▲0.3%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.1956%前後と7月26日以来の高水準を記録すると全般ドル買いが先行。目先レジスタンスとして意識されていた17日の高値150.32円や一目均衡表雲の上限150.70円を上抜けると上昇に弾みが付いた。取引終了間際には一時150.89円と8月1日の高値に面合わせした。
 なお、ローガン米ダラス連銀総裁は「経済が予想通りなら、段階的な利下げを予想」と述べたほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「向こう数四半期にわたり、緩やかな利下げを予想している」との見解を改めて示した。

・ユーロドルは反落。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると、4時前に一時1.0811ドルと17日の安値に面合わせした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.02と8月2日以来の高値を付けた。
 なお、この日発表の9月米景気先行指標総合指数は前月比0.5%低下と予想の0.3%低下を下回ったものの、相場の反応は限られた。

・ユーロ円は反発。ドル円の上昇につれた買いが入ると、取引終了間際に一時163.16円と日通し高値を付けた。ただ、ユーロドルの下落につれた売りも出たため、伸び悩む場面もあった。ダウ平均の下落や日経平均先物の失速も相場の重し。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が意識されたことも相場の重しとなり、指数は一時400ドル近く下落した。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、7月10日以来およそ3カ月半ぶりの高値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米利下げペースが緩やかになるとの見方から債券売りが優勢となった。市場では「米大統領選挙が近づく中、トランプ前大統領の勝利と米政府の財政拡張に対する懸念が売りを誘った」との声も聞かれた。利回りは一時4.1956%前後と7月26日以来の高水準を付けた。

・原油先物相場は反発。中国が最優遇貸出金利(LPR)を引き下げたことや、週末にサウジアラビアが中国の景気刺激策により中国の石油需要が高まるとの予想を示したことなどで反発した。また、中東の緊迫化も依然として原油先物の支えになっている。

・金先物相場は5日続伸。週末にかけてもイスラエル軍のレバノン攻撃は継続され、さらに中東情勢が緊迫化していることと、中国がLPRを引き下げたことなどで金先物は5日続伸した。もっとも、引けにかけてはドルが全面高になったことにより、ドルで取引される金先物は割高感が生じ上げ幅を縮小して引けた。

(中村)
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