東京為替見通し=ドル円、東京CPIや仲値後は衆院選を見据えた動きか

 24日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は4営業日ぶりに反落。米10年債利回りが4.17%台まで低下すると全般ドル売りが先行。ダウ平均の下落なども相場の重しとなり、151.55円と日通し安値を更新した。この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い結果となるも、ドル買いの動きは一時的だった。ユーロドルは4日ぶりに反発。欧州市場で1.0771ドルまで下落後は買い戻しが優勢となり、米長期金利の低下も追い風となって1.0830ドルまで上昇した。

 本日の東京市場では、週末の衆院選を前に、10月の全国消費者物価指数(CPI)の先行指標となる10月東京都区部CPIを確認することになるか。

 市場予想はコア・前年比が+1.7%と前回9月の+2.0%を下回り、4月以来の低い伸びになると見られている。日銀のインフレ目標である2%を下回るようだと、早期利上げ観測が後退して円売りの材料視されるかもしれない。

 また、本日はゴトー(5・10)日ということもあり、東京仲値の値決めに向けて神経質な値動きになりやすい点には注意したい。

 週末の衆院選について、自民・公明合わせても過半数に届かないとの見方はある程度織り込まれている様子。選挙直前で不安定な展開となる可能性はあり、引き続き各種報道には注意が必要とみる。一方で売買が手控えられて様子見ムードとなることも想定される。

 そのほか、今週の東京タイムでドル円相場を動かした時間外の米10年債利回りにも引き続き注目したい。昨日ポジション調整の動きで金利は低下したが、週初からの上昇が一服するようなら、ドル円は落ち着いた動きになるかもしれない。

(川畑)
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