株式明日の戦略-高値引けで連日の3桁上昇、買い手不在の状態からは抜け出す
29日の日経平均は大幅続伸。終値は298円高の38903円。米国株高を受けても下落して始まり、開始直後には下げ幅を3桁に拡大。しかし、38400円は割り込まずに切り返し、早い時間にプラス圏に浮上した。しばらく前日終値近辺でもみ合った後、10時辺りから上を試す流れとなり、上げ幅を200円超に拡大。38900円手前では足踏みし、後場に入ると動意が乏しくなった。それでも引け間際の動きが良く、38900円台に乗せて高値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5900億円。業種別では銀行、証券・商品先物、その他金融などが強い上昇。下落はガラス・土石、金属製品、輸送用機器の3業種のみとなった。企業買収に関するリリースが好感された日本ペイントホールディングス<4612.T>が急騰。半面、下方修正を発表し、中期経営計画の見通しも引き下げたマクニカホールディングス<3132.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1275/値下がり323。直近で売られる場面が多かった防衛関連の三菱重工、川崎重工、IHIがきょうはそろって大幅上昇。米長期金利の上昇を受けて、三菱UFJやみずほなど銀行株に資金が向かった。ほか、主力どころではソフトバンクG、ディスコ、フジクラなどの動きが良かった。地合いが改善する中、好材料のあった銘柄が跳ねており、特別配当の実施を発表したマネックスGや、通期の見通しを引き上げた東光高岳が急騰。上期が大幅増益となったさくらネットがストップ高となった。
一方、為替が円安気味で推移する中でもトヨタや三菱自動車など自動車株の一角が軟調。米金利上昇を警戒して住友林業、住友不動産、三菱地所など住宅・不動産関連が弱かった。下方修正を発表したコクヨが大幅安。通期の純利益見通しを引き下げたTOTOは、上期の計画上振れ着地は好感されず、12.6%安と派手に下げた。
本日、グロース市場に新規上場したSapeetは、公開価格を大きく上回る初値をつけ、終値も初値を大きく上回った。
日経平均は大幅続伸。米国株高を受けても下落して始まったが、弱かったのは最初だけで、300円近い上昇かつ高値引けとなった。38900円に届きそうで届かない時間が長く続いたにもかかわらず終値(38903円)ではあっさり超えており、25日線(38747円、29日時点)も上回った。28日、29日と連日で陽線を形成し、この2営業日で1000円近く上昇している。国内政局はまだこの先も相場をかく乱する可能性があるが、決算発表ラッシュの期間中は買い手不在に陥ることは避けられそうだ。
ここからは売買代金にも注意を払っておきたい。前日大幅高となり、きょうも売り先行から切り返したのだから商いも盛り上がりそうではあったが、プライムの売買代金(概算)は3.59兆円と前日の3.88兆円から減少している。また、10月16日以降は4兆円を下回る日が続いている。流れは良くなってきているだけに、一段と売買が活況になって上向きの基調が強まる展開に期待したい。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5900億円。業種別では銀行、証券・商品先物、その他金融などが強い上昇。下落はガラス・土石、金属製品、輸送用機器の3業種のみとなった。企業買収に関するリリースが好感された日本ペイントホールディングス<4612.T>が急騰。半面、下方修正を発表し、中期経営計画の見通しも引き下げたマクニカホールディングス<3132.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1275/値下がり323。直近で売られる場面が多かった防衛関連の三菱重工、川崎重工、IHIがきょうはそろって大幅上昇。米長期金利の上昇を受けて、三菱UFJやみずほなど銀行株に資金が向かった。ほか、主力どころではソフトバンクG、ディスコ、フジクラなどの動きが良かった。地合いが改善する中、好材料のあった銘柄が跳ねており、特別配当の実施を発表したマネックスGや、通期の見通しを引き上げた東光高岳が急騰。上期が大幅増益となったさくらネットがストップ高となった。
一方、為替が円安気味で推移する中でもトヨタや三菱自動車など自動車株の一角が軟調。米金利上昇を警戒して住友林業、住友不動産、三菱地所など住宅・不動産関連が弱かった。下方修正を発表したコクヨが大幅安。通期の純利益見通しを引き下げたTOTOは、上期の計画上振れ着地は好感されず、12.6%安と派手に下げた。
本日、グロース市場に新規上場したSapeetは、公開価格を大きく上回る初値をつけ、終値も初値を大きく上回った。
日経平均は大幅続伸。米国株高を受けても下落して始まったが、弱かったのは最初だけで、300円近い上昇かつ高値引けとなった。38900円に届きそうで届かない時間が長く続いたにもかかわらず終値(38903円)ではあっさり超えており、25日線(38747円、29日時点)も上回った。28日、29日と連日で陽線を形成し、この2営業日で1000円近く上昇している。国内政局はまだこの先も相場をかく乱する可能性があるが、決算発表ラッシュの期間中は買い手不在に陥ることは避けられそうだ。
ここからは売買代金にも注意を払っておきたい。前日大幅高となり、きょうも売り先行から切り返したのだから商いも盛り上がりそうではあったが、プライムの売買代金(概算)は3.59兆円と前日の3.88兆円から減少している。また、10月16日以降は4兆円を下回る日が続いている。流れは良くなってきているだけに、一段と売買が活況になって上向きの基調が強まる展開に期待したい。