今日の株式見通し=一進一退か 引け後の植田総裁会見に注目が集まる 米国株は下落

 東京市場は一進一退か。米国株は下落。ダウ平均は91ドル安の42141ドルで取引を終えた。3指数とも中盤ではプラス圏で推移する場面があったが、終盤にかけて値を崩し、安値圏で取引を終えた。決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズが10.6%安、監査役の辞任が伝わったスーパー・マイクロ・コンピューターが32.7%安と、グロース株の一角が派手に下げたことでセンチメントが悪化した。ドル円は足元153円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて195円安の39295円、ドル建てが105円安の39385円で取引を終えた。

 アドバンスト・マイクロ・デバイセズの下落に関しては、東京市場ではきのうの時間外の反応で織り込んでいる。CME225先物からは上昇スタートも期待できそう。ただ、米国で引け後に決算を発表した銘柄では、時間外でマイクロソフトがいったん買われた後に大きく下落しているほか、メタ・プラットフォームズも下落している。本日のナスダックへのネガティブな影響が想定されるため、上値は重いだろう。一方、国内では日銀金融政策決定会合の結果が公表される。今回は政策変更はないとみられており、波乱なく消化できれば日本株にはプラスの影響が見込まれる。引け後の植田日銀総裁の会見を見極めたい局面ではあり、極端に楽観・悲観に傾く展開は想定しづらい。上でも下でも振れ幅が大きくなればそれが修正され、前日終値近辺で終了すると予想する。日経平均の予想レンジは39000円-39600円。

(小針)
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