今日の株式見通し=上昇か 三連休前の警戒ムードはいったん後退

 東京市場は上昇か。休場の間の米国株は1日は上昇し、週明け4日は下落した。ダウ平均は1日に288ドル高となり、冬時間に突入した4日は257ドル安の41794ドルで取引を終了。1日は決算を材料にアマゾンやインテルが大幅高となったことが買い材料となり、4日は米大統領選の投開票を翌日に控え、終日上値が重かった。なお、1日に発表された10月雇用統計では、非農業部門雇用者数が1.2万人増と、市場予想の11.3万人増を大きく下回った。また、ダウ平均に関して、エヌビディアの新規採用、インテルの除外が発表されており、1日に強く買われたインテルは4日には大きく下落している。ドル円は足元152円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて255円高の38375円、ドル建てが340円高の38460円で取引を終えた。

 米国株は1日、4日と均してみれば方向感に乏しかった。ただ、日経平均は三連休前の11月1日に1027円安と大きく下げている。米雇用統計は弱めの結果となったが、ドル円はさほど円高(ドル安)に振れているわけではなく、日本株は1日に警戒ムードが高まった分の反動で、買いが入ると予想する。とはいえ、週明け4日の米国株が下落していること、本日米国では大統領選の投開票が実施されることなどから、上値追いには積極的になりづらい。高く始まっても1日の下げの全戻しまでには至らず、様子見姿勢の強い動きが続くだろう。日経平均の予想レンジは38200円-38600円。なお、本日から東京市場では取引時間が30分伸び、終了時間が15時30分となる。

(小針)
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