欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、軟調

 8日の欧州外国為替市場でドル円は軟調。20時時点では152.17円と17時時点(152.64円)と比べて47銭程度のドル安水準だった。中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会が隠れ債務対策として地方政府の債務上限を6兆元引き上げると発表。市場では「トランプ政権誕生に伴って関税・経済対策など景気支援策を期待していただけに失望感が広がった」との指摘があり、中国株価指数先物が急落。ナイト・セッションの日経平均先物が下落したほか、時間外の米10年債利回りが低下したことも売りを促し、一時152.14円まで値を下げた。

 ユーロ円も軟調。20時時点では164.02円と17時時点(164.54円)と比べて52銭程度のユーロ安水準だった。中国の政策発表への落胆からリスク回避の円高が進んだ流れに沿った。ユーロ円は163.89円まで下落したほか、ポンド円は197.12円、豪ドル円は100.97円まで値を下げている。

 ユーロドルは20時時点では1.0778ドルと17時時点(1.0779ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。対人民元主導でドル高が進んだ影響を受けて1.0761ドルまで下げたが、米長期金利が低下したため下値は限られた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:152.14円 - 153.37円
ユーロドル:1.0761ドル - 1.0807ドル
ユーロ円:163.89円 - 165.43円


(越後)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。