NYマーケットダイジェスト・15日 株安・円高
(15日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.30円(前営業日比▲1.97円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.66円(▲1.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0540ドル(△0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:43444.99ドル(▲305.87ドル)
ナスダック総合株価指数:18680.12(▲427.53)
10年物米国債利回り:4.44%(横ばい)
WTI原油先物12月限:1バレル=67.02ドル(▲1.68ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2570.1ドル(▲2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月米小売売上高
(前月比) 0.4% 0.8%・改
(除く自動車) 0.1% 1.0%・改
11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
31.2 ▲11.9
10月米輸入物価指数
(前月比) 0.3% ▲0.4%
10月米鉱工業生産
(前月比) ▲0.3% ▲0.5%・改
設備稼働率 77.1% 77.4%・改
9月米企業在庫
(前月比) 0.1% 0.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日ぶりに大幅反落。アジア市場では一時156.75円と7月23日以来の高値を更新したものの、NY市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りなどが優勢となった。
この日発表された10月米小売売上高は前月比0.4%増と予想の0.3%増を上回り、自動車を除く数値は前月比0.1%増と予想の0.3%増を下回ったものの、前月の数値が大幅に上方修正された。また、11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は31.2と予想の▲0.7を大きく上回り、10月米輸入物価指数も前月比0.3%上昇と予想の0.1%低下に反して上昇した。この結果を受けて米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.5007%前後と5月31日以来の高水準を記録。ドル円は24時前に155.77円付近まで下げ渋る場面があった。
もっとも、米10年債利回りが低下に転じると再び弱含んだ。米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比890円安の3万7780円まで下げるとリスク・オフの円買いも活発化。4時前には一時153.86円と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは6日ぶりに小反発。前日に一時1.0497ドルと昨年10月13日以来約1年1カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。前日の高値1.0582ドルを上抜けると一時1.0593ドルまで値を上げた。
ただ、その後発表の米経済指標が概ね良好な結果だったことが分かると一転売りが優勢となり、上値が重くなった。ユーロ円の下落につれた売りも出て、5時30分過ぎには一時1.0516ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は大幅反落。日米株価指数の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると3時30分過ぎに一時162.32円と10月21日以来の安値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時194.30円、豪ドル円は99.42円、NZドル円は90.25円、カナダドル円は109.26円、スイスフラン円は173.63円、南アフリカランド円は8.45円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急がない姿勢を示したことから、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まり売りが広がった。週初に史上最高値を更新したあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りも出やすかった。予想を上回る米経済指標の発表が相次ぎ、米金利先高観が強いことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落。決算内容が嫌気された半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが9%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。米利下げ観測の後退を背景に売りが優勢となり、利回りは一時4.5007%前後と5月31日以来の高水準を付けた。ただ、週末を控えたポジション調整目的の買いが入ると値を戻した。
・原油先物相場は4日ぶりに反落。需給が緩むとの観測が根強い中、米株安を背景としたリスク資産を手仕舞う動きが強まったこともあり、軟調に推移した。
・金先物相場は6日続落。前日に約2カ月ぶり安値水準まで下落していたほか、ドル買いの勢いに一服が出たことなどから、下げ渋る動きとなった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.30円(前営業日比▲1.97円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.66円(▲1.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0540ドル(△0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:43444.99ドル(▲305.87ドル)
ナスダック総合株価指数:18680.12(▲427.53)
10年物米国債利回り:4.44%(横ばい)
WTI原油先物12月限:1バレル=67.02ドル(▲1.68ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2570.1ドル(▲2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月米小売売上高
(前月比) 0.4% 0.8%・改
(除く自動車) 0.1% 1.0%・改
11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
31.2 ▲11.9
10月米輸入物価指数
(前月比) 0.3% ▲0.4%
10月米鉱工業生産
(前月比) ▲0.3% ▲0.5%・改
設備稼働率 77.1% 77.4%・改
9月米企業在庫
(前月比) 0.1% 0.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日ぶりに大幅反落。アジア市場では一時156.75円と7月23日以来の高値を更新したものの、NY市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りなどが優勢となった。
この日発表された10月米小売売上高は前月比0.4%増と予想の0.3%増を上回り、自動車を除く数値は前月比0.1%増と予想の0.3%増を下回ったものの、前月の数値が大幅に上方修正された。また、11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は31.2と予想の▲0.7を大きく上回り、10月米輸入物価指数も前月比0.3%上昇と予想の0.1%低下に反して上昇した。この結果を受けて米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.5007%前後と5月31日以来の高水準を記録。ドル円は24時前に155.77円付近まで下げ渋る場面があった。
もっとも、米10年債利回りが低下に転じると再び弱含んだ。米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比890円安の3万7780円まで下げるとリスク・オフの円買いも活発化。4時前には一時153.86円と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは6日ぶりに小反発。前日に一時1.0497ドルと昨年10月13日以来約1年1カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。前日の高値1.0582ドルを上抜けると一時1.0593ドルまで値を上げた。
ただ、その後発表の米経済指標が概ね良好な結果だったことが分かると一転売りが優勢となり、上値が重くなった。ユーロ円の下落につれた売りも出て、5時30分過ぎには一時1.0516ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は大幅反落。日米株価指数の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると3時30分過ぎに一時162.32円と10月21日以来の安値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時194.30円、豪ドル円は99.42円、NZドル円は90.25円、カナダドル円は109.26円、スイスフラン円は173.63円、南アフリカランド円は8.45円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急がない姿勢を示したことから、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まり売りが広がった。週初に史上最高値を更新したあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りも出やすかった。予想を上回る米経済指標の発表が相次ぎ、米金利先高観が強いことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落。決算内容が嫌気された半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが9%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。米利下げ観測の後退を背景に売りが優勢となり、利回りは一時4.5007%前後と5月31日以来の高水準を付けた。ただ、週末を控えたポジション調整目的の買いが入ると値を戻した。
・原油先物相場は4日ぶりに反落。需給が緩むとの観測が根強い中、米株安を背景としたリスク資産を手仕舞う動きが強まったこともあり、軟調に推移した。
・金先物相場は6日続落。前日に約2カ月ぶり安値水準まで下落していたほか、ドル買いの勢いに一服が出たことなどから、下げ渋る動きとなった。
(中村)