欧州マーケットダイジェスト・18日 株まちまち・ユーロ底堅い

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.70円(18日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.83円(△0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0590ドル(△0.0053ドル)
FTSE100種総合株価指数:8109.32(前営業日比△45.71)
ドイツ株式指数(DAX):19189.19(▲21.62)
10年物英国債利回り:4.465%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.373%(△0.017%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
7-9月期スイス鉱工業生産指数
(前年同期比)  3.5%     7.0%・改
9月ユーロ圏貿易収支
(季調済) 136億ユーロの黒字 108億ユーロの黒字・改
(季調前) 125億ユーロの黒字 46億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.48%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行。20時30分過ぎに一時1.0533ドル付近まで下押しした。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0526ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが4.41%台まで低下したこともユーロ買い・ドル売りを促し、3時前に一時1.0593ドルと日通し高値を付けた。
 市場では「米景気の底堅さや欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測を背景に、足もとで相場下落が続いたあとだけに、持ち高調整目的のユーロ買い・ドル売りが入りやすかった」との声も聞かれた。

・ドル円は上値が重かった。トランプ次期政権が掲げる政策によりインフレ再燃が懸念されるほか、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が若干後退していることが円売り・ドル買いを促し、22時過ぎに一時155.36円と日通し高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は次第に上値を切り下げる展開に。米長期金利が低下に転じたことなどが相場の重しとなり、154.59円付近まで下押しした。

・ユーロ円は堅調。ドル円の上昇につれた買いが入ったあともユーロドルの上昇につれた買いが続いたため、終始底堅い展開となった。2時過ぎには一時163.94円と本日高値を更新した。

・ロンドン株式相場は反発。前週末にポンドドルが約半年ぶりの安値を更新するなど、外国為替市場ではポンド安が進行。ポンド安の恩恵を受けやすい多国籍企業を中心に買いが入り相場を下支えした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら続落。前週末の米ハイテク株安が響いたほか、米半導体大手エヌビディアが20日発表する四半期決算の内容への警戒感から売りが出た。個別ではシーメンス・エナジー(2.87%安)やボノビア(2.67%安)、ザルトリウス(2.24%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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