25日香港株=軟調な展開か、米利下げペース鈍化を懸念

 週明け25日の香港市場は軟調な展開か。22日発表の米経済指標が景気の底堅さを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースが鈍化するとの見方から売りが出そうだ。米金融政策の行方を見極める材料となる米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を26-27日に控え、様子見気分が広がる可能性がある。

 もっとも、下値は限られるだろう。前週末のハンセン指数は終値ベースで9月25日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けただけに、自律反発狙いの買いが入りやすい。決算などの個別材料が出た銘柄の物色も引き続き活発と予想される。きょうは台湾系菓子・飲料メーカーの中国旺旺(00151)、パチンコホール運営のダイナムジャパン(06889)が2024年9月中間決算を発表する。

 22日のNY株式相場はダウ平均が3日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も続伸。年初から大きく上昇したハイテク株の一角から、トランプ次期政権の政策の恩恵が期待される景気敏感株への資金シフトが継続した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)と香港鉄路(00066)、保険株のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、中国政府系持ち株会社の中国中信(00267)、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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