14日香港株=上値重いか、米中関係の悪化懸念が重し 様子見ムードも

 14日の香港市場は上値の重い展開か。米大統領選挙と合わせて実施された連邦議会選挙では、共和党が上院に続いて下院でも多数派となるのが確実となり、トランプ次期大統領が政権運営を行う上で議会の協力を得やすい環境が整うこととなった。トランプ氏は対中強硬派として知られるマルコ・ルビオ上院議員を国務長官に起用することも明らかにしており、米中関係の悪化懸念が引き続き相場の重しとなりそうだ。

 また、15日には中国で小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標が発表されるとあって、様子見ムードが強まる可能性もある。ただ、ハンセン指数は前日まで4営業日続落し、9月25日以来、約1カ月半ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが期待できそうだ。

 13日のNY株式相場は高安まちまち。前日にトランプ・ラリーが一服し、小型株が引き続き下落したほか、弱い見通しが嫌気されたスカイワークス・ソリューションズが大幅に下落し、半導体株が総じて下落したものの、注目された10月消費者物価指数(CPI)が予想通りの伸びにとどまり、12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が高まったことが相場の支援となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(00005)が香港終値を上回って引けた半面、美団(03690)やテンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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