18日香港株=神経質な展開か、米利下げ期待の後退が重荷

 18日の香港市場は神経質な展開か。前週末のハンセン指数は小幅ながら6営業日続落し、終値は9月25日以来の安値圏にあるだけに値ごろ感からの買いが入りやすい。半面、米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで利下げに慎重な姿勢を示したことで、運用リスクを取りにくくなるだろう。パウエル米FRB議長が14日の講演で利下げを急ぐ必要がなくなったと述べたのに続き、15日はコリンズ米ボストン連銀総裁が12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは未定だと発言した。

 一方、決算などの個別材料が出た銘柄の物色が引き続き活発となりそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄の小米集団(01810)とトリップ・ドットコム(09961)が2024年7-9月期決算を発表する。

 15日のNY株式相場はダウ平均が続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は4日続落した。トランプ・ラリーが一服する中、先行きの利下げ期待が後退したことが重荷となった。保険株のAIAグループ(01299)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が香港終値を下回った半面、アリババと同業のJDドットコム(09618)、英金融大手HSBC(00005)、金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)が上回って終えた。
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