4日香港株=反落して始まるか、米長期金利の上昇が重荷

 4日の香港市場は反落して始まるか。米国で前日発表された雇用指標が予想より強い内容だったことから米長期金利が上昇しており、香港市場で運用リスクを回避する動きが広がると予想する。6日発表の11月の米雇用統計などを見極めたい投資家は積極的な買いを手控えるだろう。

 3日発表の10月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が市場予想を上回り、長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日の4.194%から4.226%に上昇した。また、前日のハンセン指数は3営業日続伸し、終値ベースで11月13日以来およそ3週間ぶりの高値を付けただけに、利益を確定する売りが出やすい。

 もっとも、前日の米ハイテク株安を受けた買いが相場を下支えする展開がありそうだ。3日のNY株式市場ではダウ平均が小幅に続落したものの、ハイテク株主体のナスダック総合が3日続伸し、連日で取引時間中と終値の史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、保険大手AIAグループ(01299)が香港終値を下回る一方、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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