2日香港株=続伸か、米株高と中国PMI予想上振れが支え

 2日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで続伸か。米連邦準備理事会(FRB)が12月に追加利下げに動くとの見方が強まるなか、米長期金利の低下を受けた買いが先行すると予想する。11月29日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前営業日比0.09%低い4.17%で終え、10月下旬以来1カ月ぶりの低水準となった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は66%と、パウエルFRB議長の利下げを急がないとした発言を受けた1週間前の53%から上昇している。

 中国の経済指標の上昇も支援材料となりそうだ。中国国家統計局が11月30日発表した2024年11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と前月比で0.2ポイント上昇し、市場コンセンサス予想の50.2を上回った。きょう午前には中国メディアの財新が同月の中国製造業PMIを発表する。

 11月29日のNY株式相場は主要3指数がそろって反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、銀行株のHSBC(00005)と中国建設銀行(00939)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、11月29日に2024年7-9月期決算を発表した美団(03690)が下回って終えた。
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